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人物

視聴数は年間、約500本! 人間食べ食べカエルさんが「ホラー映画」にハマったワケを幼少期からひも解いてみた

SNSでの感想
「人間食べ食べカエル」さんがホラー映画にハマるきっかけになった『ザ・グリード』。1998年に公開され、主演はトリート・ウィリアムズ
目次
  • 映画オタクになったきっかけは『インデペンデンス・デイ』
  • ホラーは苦手だったが『ザ・グリード』で“開眼”する

 ホラー映画には不思議な魅力がある。私なんかは元来、ショッキングなシーンがある映画はちょっと苦手だ。“いかにも”な場面になると薄目になって「(いやいや、もうコレ振り返ったら絶対、化け物いるやん……。振り返ンなよ……おいやめろォ!)」と腹のなかで絶叫して、薄目のまま白目をむくタイプである。

 しかしこれが不思議なもんで、ホラー映画の予告映像などはつい見たくなってしまう。で、結局あとで死ぬほど後悔する。「怖いもの見たさ」という慣用句があるくらいだ。同じ感覚を持っている方も多いだろう。

 それくらい「恐ろしい映画」には魅力があるもので、“ホラー映画畑”にはカルト的なファンが多い。そのなかの1人で、連日Twitterにおすすめのホラー系作品の感想を投稿しており、映画メディアなどでライターとして活躍しているのが「人間食べ食べカエル」さんだ。彼の投稿には有名作品から、「いや、ターゲットどの層なん?」とツッコみたくなるB級映画まで、ありとあらゆるホラー作品がずら~っと並ぶ。

「人間食べ食べカエル」という人間は、なぜできあがったのか。ご自身の人生をプレイバックしながら、「ホラー・パニック系の映画を好きになった背景」を語っていただいた。

映画オタクになったきっかけは『インデペンデンス・デイ』

──Twitterの投稿を見て「ホラー映画に関する知識量がすごい」って、もうびっくりしてます。これまでどれくらいのホラー映画をご覧になったんですか?

「そうですね……正確にカウントしてないんですけど、もう10年以上、『平日は1日1本、休日は1日2、3本の映画を見る』という生活を続けています」

──ということは年間500本くらいですか。すごすぎる……。

「いえいえ。それでも知らない作品が山ほどあるので、“マジで世の中にどんだけ映画があるんだよ”って(笑)。見れば見るほど、そう思いますね

──人間食べ食べカエルさんは映画のなかでも「ホラー」に特化しているのが“ヤバい”と思っていて(笑)。「いったいどんな人生を歩んでこられたんだろう」って興味がわいています。幼いころから家族でよく映画を見ていたんですか?

「幼少期から映画は見ていましたけど、一般的な家庭だったと思いますよ。晩ごはんを食べながらテレビに流れる映画を見る、という感じで、両親も特に映画マニアというわけではなかったですね」

──そうなんですね! てっきり超映画エリートなのかと思ってました。

「いやいや、普通の家庭ですよ。ただ、小学生のころからインドア派でした。友だちとよく『大乱闘スマッシュブラザーズ』をやったり『星のカービィ』をプレイしたり……。ゲームでいちばんハマったのは、PSPの『モンスターハンターポータブル』でしたね」

──ここで「モンスター」が出てくるのが“筋金入り感”があっていいですね(笑)。いつごろから、映画にハマるようになったんですか?

明確なきっかけは、小学生のころにテレビで見た『インデペンデンス・デイ』でした。宇宙人との戦いを描いた作品なんですけど、あの“派手なアクション”が小学生の私にとって魅力的だったと思いますね。

 それからはよく映画を見るようになって……。夏休みは午前中に学校のプールで泳いでから、帰ってきてテレ東系の『午後のロードショー』っていう番組をつけて、アクション系の映画をやっていたら見る、みたいな生活を送っていました」

──『午後のロードショー』を楽しみにしている小学生って、相当ですよ。それくらい『インデペンデンス・デイ』が衝撃だったんですね。なんでそこまで刺さったんでしょう……。

「いま話しながらちょっと思ったんですが、幼少期からウルトラマンがけっこう好きで。ティガ、ダイナ、ガイアあたりはよく見ていました。“街が壊滅するレベルのド派手なアクション”という意味では、ウルトラマンの影響を受けたからインデペンデンス・デイに惹かれた部分はあるかもしれない……

──なるほど。面白いです。確かにそう言われると、ウルトラマンもSFアクションものですね。

「しかも当時から、“ウルトラマンを応援したい”というより、怪獣を見るのが好きでした

 あくまで個人的な感覚ですが、特にティガやダイナに登場する怪獣って、どこか洋物のエッセンスが入ってると思うんですよ。ティガにはクトゥルフ神話をモチーフにした『ガタノゾーア』という怪獣が出てきますし、いま考えたら、どこか洋画に出てくるクリーチャー(※)っぽい造形だと思います。このあたりがホラー作品にハマったルーツになっているのかもですね」

(※クリーチャー:創造された生命のあるもの。空想上の不思議な生物のこと)

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