キックが決まると気持ちいい!

 いよいよ次は念願のキック。まずは竹村さんにお手本のキックを見せてもらいます。まるで漫画の主人公のように、足がきれいに上がったフォームです!

竹村さんのハイキック。美しい! 撮影/矢島泰輔

キックで大切なのは、足だけで蹴るのではなく、身体を回して蹴ること。左足のつま先を左斜め90度に出して、おなかのおへそをつま先と同じ方向に向ける。その後に、脱力した右足を出して蹴る!」(竹村さん)

足ではなく、身体を回して蹴る 撮影/矢島泰輔

 キックのポーズは、足が90度開くのを意識するため、女性にとってはガニ股になります。最初は抵抗がある人もいるかもしれません。

 3人それぞれ、サンドバッグの前に立ちキックの練習を始めます。編集Kはすぐにコツをつかみ、脛(すね)がサンドバッグに当たると「バシッ」という心地よい音が鳴り響きます。キックボクシング歴3年の編集Hは、足が上がったきれいなフォームでサンドバッグを打ちつけていました。

きれいなフォームでキックを決める編集H 撮影/矢島泰輔

 私は初めてサンドバッグを蹴ったものの、当たる時は気持ちがいいのですが、次第に打ちつけた脛が痛い……。最初はあざができる人もいるようなので、やりすぎにはご注意を。

 竹村さんのアドバイスで身体のどの部分を動かせばいいのかわかると、蹴りやすくなってきます。できることが増えると楽しくなってくるのがキックボクシングのよさなのかもしれません。「ストレス! 」と言いながら、編集Kは何度もサンドバッグにキックを打ち込んでいました。

サンドバッグを日頃のストレスに見立ててキックをする編集K 撮影/矢島泰輔

2分間のミット打ちをリングで体験!

 最後は、今日の練習の成果を見せるため、各自2分間のミット打ち。実際にグローブを身に着けるとテンションも上がります。

 一番目は経験者の編集H。さすがのフォームで休む間もなく竹村さんのミットにストレートを打っていきます。バシっという音が鳴ると見ているほうも気持ちがいいです。

ミット打ちも上手にこなす編集H 撮影/矢島泰輔

 二番目は編集K。最初は運動が苦手と言っていたものの、勢いよくミットにパンチを打ち続けました。しかも楽しそう。

2分間に集中し、仕事では見せない真剣な表情をする編集K 撮影/矢島泰輔

 最後は池守が挑戦。2分間体力が持つか心配でしたが、竹村さんの「ジャブ、ストレート」という言葉に夢中になって打っていると、あっという間。まさに自分が選手になったような夢の2分。

最後までガードを下げずに打ち切ったライター池守 撮影/矢島泰輔

 最初はキックボクシングの体験取材を怖がっていた文化系集団(1人を除いて)のわれわれも、最後にはポーズを決めて満面の笑顔。このやり切った爽快感がクセになりそうです。

竹村さんの丁寧な指導で楽しんで体験レッスンができました! 撮影/矢島泰輔

 キックボクシングは、普段動かさないような腕や足の部分など全身を使うので、練習後の達成感も大きい。さらにミットを打ったり、サンドバッグを蹴ることでストレス解消にもつながります。

 グローブひとつで、自分が心身ともにすっきりと変化したような気分が味わえるのがキックボクシングの醍醐味(だいごみ)です。フムニュー読者の皆様も、ぜひお近くのジムをのぞいてみてはいかがでしょうか。

(取材・文/池守りぜね 取材協力:TOKYO KICK WORKS)

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