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カリスママナー講師・諏内えみさん「市川團十郎さんとの出会いで仕事に没頭」“若見え”をかなえるコツも明かす

SNSでの感想
諏内えみさん。柔らかな笑みが印象的だった 撮影/齋藤周造
目次
  • “若く見せたい願望”が強いはずの人たちが、“老け仕草”をしてしまっている
  • 「育ち」は今からでも変えられる! マナーは「型」から入ることが大切
  • 市川團十郎さんの言動に魅せられ、マナー講師の仕事にのめり込んだ

 一部上場企業のトップ陣や政治家にマスコミ向けの振る舞い方を教えるメディアトレーニングから、映画・ドラマにおける女優のエレガント所作指導、男優向けのスマート所作指導、お受験作法の指導まで行い、多くの人々へ“一流のノウハウ”を届けるカリスママナー講師の諏内えみさん

 一人ひとりに合わせたオーダーメイド型のプライベートレッスンのほか、「ハッとさせる 美しい立ち居振る舞い」「また会いたいと思わせる 会話力アップ」「和・洋テーブルマナー講座」など、開催する講座はキャンセル待ちが出るほどで、国内はもちろん、アメリカ・中国・カナダなど海外でも評判を呼んでいます最近では「婚活カウンセリング」の講座で多くの男女を成婚に導いており、その手腕は“諏内マジック"と絶賛されるほどの人気ぶりです。

 2022年8月には新著『大人の若見えを叶えるしぐさとふるまい〜一瞬で見た目年齢が下がるアンチエイジング・メソッド』を上梓された諏内さんに、“若見え”のために本当に気をつけるべきポイントや、「育ちがいい」とはどういうことか、東京・丸の内の会社員からマナー講師に転身したきっかけなどについて、語っていただきました。

◇   ◇   ◇

“若く見せたい願望”が強いはずの人たちが、“老け仕草”をしてしまっている

 最近の女性は、25歳を過ぎたあたりから徐々に老化への不安が芽ばえ、「1歳でも若く見せたい」という気持ちになるようです。確かに、女性は30歳くらいになると「自分はもう若くない」と感じるもの。そのころから、すでに「老けて見えるのが怖い」と感じる人が多いんですね。

 実際、アンチエイジングの講座を開いた際には、なんとアラサーの生徒さんがいちばん多かったんです。教室に入っていらした60歳の方が、「あら、私、間違ってた?」とたじろぐくらい、集まったのは若い女性ばかりでした。

 マナーを教える方はたくさんいらっしゃるし、マナー本も山のように出版されていますから、一般的なことは、マナー講座に行ったり書籍を読んだりすれば、知ることができます。では、その知識の先に読者が何を求めるかというと、「美しい所作や仕草を身につければ、本当に若々しく見られる」という自信なんです。そんなテーマの本が読みたいというご要望が多く、新刊では、さまざまな振る舞いのビフォー・アフターを比べるかたちで、「若見え」のコツをまとめてみました。

新刊を見ながら執筆時を振り返る諏内さん 撮影/齋藤周造

「若く見せたい」ところに特化するにあたり、街行く女性たちを観察していたのですが、「あんなに若くてきれいなのに、どうして老けて見える動作をしてしまうのかしら」と感じる方をたくさん見かけ、驚きました

 具体的には、「背中を丸めないで鎖骨をぐっと開くようにすると、10歳は若く見えるのに」とか、「つま先を開いて立てば美しいのに、内股具合が“オバさん”ぽいな」とか。若く見せたいという願望が強いはずなのに、気がつかないうちにやってしまう、ちょっとした“老け仕草”によって損をしている女性たちが目についたんですよね。

 “オバさん”と思われがちな仕草には、例えば「道の真ん中で急に立ち止まってスマホを見る」があります。かなりの時間、仁王立ちとか棒立ちになっている方もいますが、これは俯瞰力がなくなっている状態です。老化を感じさせるだけではなく、マナーに欠け、さらに美しくない。それが“オバさん”の法則なんです。

「歩くときに斜め後ろに大きく手をふる」「座ると、ひざが常に開いている」「テーブルの下で足をからませている」なども要注意です。ひとりのときは、もちろん構いませんが、人前では気を引き締めたほうがいいですよね。ひざが少しずつ開くとか、口角がだんだん下がるとか、ミリ単位で“オバさん感”が出てしまうところをぐっと頑張ってこらえるだけでも、周りからの見え方は全然違ってきますよ。今回の著書には、加齢を感じさせない座り方、若く見える歩き方など、“オバさんモード”に入ってしまうクセの修正方法も盛り込んでいます。

 それから、“オバさん見えあるある”の最たるものが、「ひざを折らずに物を拾う動作」です。1回しゃがむと、立ち上がるのが面倒だからと、腰を曲げ、足を開いて拾おうとする。この動作を避け、筋肉を使うことを惜しまないようにするよう、肝に銘じておきましょう。

 それと「歳を重ねたらケアも重ねる」が鉄則です。肌や髪のケアはもちろん、靴の汚れ、服のほつれなどは、だらしがなくなると歯止めがきかなくなります。「面倒くさい」という思いが出てきても、人に見られているという意識を捨ててはいけません。

 最後に「手放す」ことも大事。自分がきれいだと言われていた“モテ期”のころのメイクやヘアスタイル、洋服にしがみつかないで捨てることです。歳を重ね、流行も変わってきた今、もはや似合わないことを認識しましょう。

「若く見える=美しい仕草が身についている」ということであり、それがマナー的に正解でもあります。ときには「若見え」を超えて、若さが映える「若映え」さえ可能です。心がけ次第で、“オバさん”と呼ばれない明日が待っています。

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