──それこそ“ゲーム感覚”で楽しめるんですね。

「はい。ちなみに裏技として、私は楽天お買い物マラソンでふるさと納税をしています。10店舗で、それぞれ1000円のふるさと納税をする。こうすれば全店舗から10倍のポイントが返ってくるし、住民税や所得税が控除され、返礼品ももらえる。一石三鳥です」

「楽天お買い物マラソン」と「ふるさと納税」を組み合わせたお得な仕組み

──さすが、お得がうますぎます。ちなみに、いま注目のキャンペーンはありますか?

“三井住友カードでのクレカ積み立て”と“ソラシドエアのマイル”を組み合わせたキャンペーンが熱いです。『三井住友カードゴールド(NL)』を使い、『SBI証券』の投信積み立てサービスを利用すると、100円あたり1ポイントたまります。毎月5万円を積み立てた場合には500ポイントたまり、年間で6000ポイントになります。

 それをソラシドスマイルクラブでマイルにすると、1ポイントあたり2マイルになるんです。結果、6000ポイントが倍の12000マイルになる。SBI証券で毎月5万円を積み立て投資するだけで毎年、マイルで沖縄旅行に行けちゃうんです(笑)。意外と知られていないですけど、これはおすすめですね」

「生活を切り詰める」ではなく「ポイントで打ち勝つ」という発想

マリオットポイントでリッツカールトン沖縄に無料宿泊をした際のしんぽいさん。ポイントで旅行をしたときの優越感はすさまじいそうだ

──ポイ活って「めんどくさいかも」って思っていましたが、お話しを伺うとめちゃめちゃ手軽に始められることに気づきますね。

「そうなんですよ。例えば、1%消費税が上がると“ヤバい!”って気持ちになるのに、買い物するだけで2%返ってくるキャンペーンは、めんどくさがっちゃう方が多いと思います。まずは気軽にやってみてほしいですね

 多くの方はお金がなくなると“生活を切り詰めること”を考えると思うんです。それを“ポイントで苦境に打ち勝つ”という発想に変えてみると、面白さに気づけるのかな、と」

──生活が破綻しかけた経験のあるしんぽいさんが言うと、さらに説得力があります。

「実際、お金がなくなって先行きが見えなくなると“何をどう変えればいいかわからない”という焦りが生まれるんですよ。今の仕事では復活できないのはわかっている。でも、働くのをやめるわけにはいかない。そういった状況でも、ポイ活だったらスマホだけでできます

 私自身がポイ活に助けられましたし、初めてやってみたときは、“なんで今まで知らなかったんだろう……”と損した気持ちになりました。だからこそいま、お得な情報をTwitterやYouTubeで発信しているんです

 なので“少しでもお金を切り詰めたい”とか“もう少し貯金できるようになりたい”と思っている方にこそ、ぜひ見にきてほしいですね。それで“ポイ活沼”にハマってもらえたら本望です」

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人生を救われたからこそ気づく、「1円のありがたみ」

 ポイ活がめんどくさいと思ってしまうのは、“たった数%の還元率のためにそこまでやらなくても……。”というのが、ひとつの理由だろう。例えば、バーコード決済などで100円の買い物をすると通常1円くらい戻ってくるが、この1円のありがたみを実感できないと、ポイ活は続かない

 しんぽいさんは一度、生活が崩れてしまったが、「クレカ支払いの数ポイントがうれしかった」と当時を振り返る。ポイ活の楽しさに気づいたのはもちろんのこと、お金のありがたみをリアルに体感できたことも重要だったのだ

 そんなしんぽいさんは前述のように、「私はポイントを知らないだけで損をした。だからいま苦しい人にこそ、お得な情報を把握してもらいたいんです」と語る。この利他の気持ちの裏には苦労があり、だからこそ、その言葉には説得力がある。今の生活を少しでも改善したい方は、ぜひ彼のSNSをのぞいてみてはいかがだろうか。

(取材・文/ジュウ・ショ)

【INFORMATION】
しんぽいさんTwitterアカウント→@shinpoi_otoku