ニート時代に生まれた『SUSURU TV.』で、人生が動き始める

──仕事をしてる今ならわかることってありますよね……。ニート生活はいつごろまで続くんですか?

半年くらいですかね。そのときに同じサークルの先輩で、今は『SUSURU TV.』で編集を担当してるチャル蔵から“YouTubeやらない?”って声をかけられたんですよね。もうこのままじゃいけないのはわかっていたんで“最後のチャンスだ”と思って始めました

 それでチャンネルを開設してから、初めてバイトをしたんですよ。何か好きなことを極めるためだったら、好きじゃないこともがんばれたんですよね」

──なるほど。人間的にも成長できたんですね。これまでのSUSURUさんの人生を伺うと、ものすごく大きな一歩のように思えます。

「いやほんとにラーメンに人生を変えてもらいましたね

──YouTubeを始めるにあたって、戦略はあったんですか?

「もちろん“ラーメンか動物は視聴率を取れそう”とか“顔を出したほうがウケがよさそう”みたいな戦略はありました。

 でも結局、僕は好きなことしかできないので、『SUSURU TV.』を始めたときも今も“ラーメンを食べることが好きだから配信をする”という根本は変わっていないですね。だから仮に動物を特集するチャンネルを作っても、続かなかったと思います。そう考えるとラーメン以外はありえなかった

──その根本の「オタク魂」がめっちゃいいですね。本当に好きってのが伝わります。

「それと僕、大学生のころに二郎マニアのブログをよく読んでたんですよ。彼らの言葉の言い回しとか造語が好きで、“これもっと全国まで広がったらいいのにな”ってチャンネル開設当初に考えてましたね」

──うわ、懐かしい! 私もたまに読んでました。毎日食べてる人いましたよね。あの、急に更新が止まっちゃってみんなから心配されてた、なんだっけ……。

『康太(やすた)ブログ』ですよね。僕も好きでした。康太ブログの言い回しですげぇ覚えてるのがあって『PAPP』ってわかります?

──え、わからないです。何ですか?

「ブログでたまに『PAPP』って単語が出てくるんですよ。『PAPP汁』とか。どういう意味? と思って調べたら“プカ あぶら プカ プカ”の略らしくて。背脂が浮いてるスープのことらしいんですけど………いやどういうこと? っていう(笑)。意味を知っても、訳わかんないじゃないですか。こういう独自の言い回しが二郎ブログにはいっぱいあったんですよね」

──そういわれてみると、『SUSURU TV.』でも「ちょめめー!(美味しい)」とか「ごっそれい(ごちそうさま)」みたいに、独特な決めゼリフがありますよね。これ、二郎ブログに近い気がする。

大学生当時は毎日のようにブログ読んでたんで、完全に影響は受けてると思いますね

◇  ◇  ◇

次回の第3回では、これまで2400日以上、毎日ラーメンを食べているSUSURUさんに「人はなぜラーメンにハマるのか」ということを分析してもらった。

【第3弾→毎日ラーメン健康生活!SUSURUさんが考える「人がラーメンにハマり続ける理由」

(取材・文/ジュウ・ショ)