NSC在学中に話したことはないものの、“気になる存在”だった
──おふたりは、NSCで同じクラスだったとか?
永見:いいえ。違うクラスで、すれ違ったらあいさつするくらいでした。
浜田:え、あいさつしたことあったっけ?
永見:あるで。
浜田:そうなんや。僕が永見を知ったのは、各クラスで木村祐一さんが講師をする大喜利の授業があって、ほかのクラスの点数が回ってきたときです。永見が高得点で、大喜利うまいヤツと組みたかったから、印象に残ってました。
永見:僕はネタ見せのライブで、“浜田のツッコミおもろいな”と思って見てました。お互い共通の知り合いに、『8.6秒バズーカー』の田中シングルがいたんですよ。
──田中シングルさんが浜田さんを紹介してくれたんですか?
永見:いや、紹介してほしいとは言ってないです。僕が田中シングルに「最近、浜田くんは誰かと組んだりしてるのかな?」みたいな探りを入れたら、すぐ連絡先が送られてきて。
浜田:いや、それ「紹介してほしい」やろ!
永見:その1歩手前で止めてたんで。
浜田:その先にあるのは「紹介してほしい」やん。プライド高すぎるやろ。
永見:まあそやねんけど、田中シングルが「今、浜田は相方いるかわからん」って言ってたら「じゃあいい」ってやめてたけど、連絡先を送られたんで「ああ、はい」って感じでしたね。

お互いの個性を生かして組み合わせれば、きっと売れる
──なるほど(笑)。その後、実際に会って作ったネタを見せ合って「いいな」と思ったんですか?
浜田:逆で、「うまくいかなそうやな」と思いました。
永見:僕も試しにネタを合わせてみて、「変な感じやな。お互い譲ってないところがある」って思いましたね。
──そうなんですか!? それでどうしてコンビを?
浜田:そのとき、お互い2分ネタを持ってきたんですけど、永見のネタから大喜利好きであることが、すごく伝わってきたんです。同じテーマで始めても、僕は永見みたいなボケは思いつかへんなって。
うまくいかなさそうやと思ったのは、当時は僕もネタを書いていたから、“こうやったら面白くなるんじゃないか”というアイデアが、すでに自分の中にいっぱいあったからです。
でも考えてみると、舞台では自分のネタだけでもやれそうやけど、売れるのはキツそう。永見の短いネタの中に光るものを1、2個見つけて、“これをふくらませたら売れるんじゃないかな”と考えました。
永見:僕は(自分に対して)どういうツッコミがいいか、まだわかっていない状態だったから変な感じやったんですよ。それでもネタを合わせながら、“僕ら両方の個性を生かせたらいいな、浜田となら、できるかな”と感じました。