永見さんが台本を作ったあと、ふたりで合わせながらネタを改良

──ネタ作りについてお聞きしたいのですが、今は全部、永見さんが作っていますか?

永見:僕が最後の流れまである程度、台本を書くんですけど、ところどころ空欄があります。浜田のツッコミの部分とか。“こういうふうにツッコんでほしい”とか希望を書いてるんですけど、それを浜田に渡して、ふたりで合わせてみながら変えていきます。

 例えば、浜田のツッコミを聞いて「そっちのほうがいいかも。じゃあ、浜田のツッコミのままにしよう」とか、「僕の言い方や台本でわかりにくいところがあるから、ボケをもうひとつ入れとこう」とか。浜田が「こう変えたほうがいいんちゃう?」と提案することもありますね。

──なるほど。永見さんがネタ作り担当ではあるけれど、二人三脚で完成させるイメージですね。ネタでいちばん最初に考えるのは?

永見設定ですね。見て変やなあって思った出来事とか、大変やったなあって経験、覚えとくようにしてます。

浜田僕から永見への情報提供は、まったくしないですね。信頼して任せてます。

互いへの信頼が、いいネタ作りにつながっているのだろう 撮影/合田慎二

──M-1の1回戦がもう始まっていますが(カベポスターさんは前年に準決勝まで進んだため、シード権で2回戦から参戦)、勝負ネタはもう決まっていますか?

永見:これからです。ネタを練って、劇場でお客さんの反応を見ながらいろいろ試して、「これは準々決勝、これは準決勝」って感じで決めていくつもりです。

浜田:ホームであるマンゲキで、お客さんの反応から学びます。僕らの漫才を厳しい目で見てくれるし、あったかさもあるし。マンゲキはお客さんと先輩、後輩、スタッフのみなさんが、好きなことやらせてくださるんです。

──そこから面白いネタが誕生するんですね。