食生活や睡眠時間など、自らのインナーケアも欠かさず

『FTC』のブランドには私の名前と顔を出していますので、私の状態=製品の可能性となります。年齢にはあらがえないのですが、自分で日々のお手入れをして自然な形で効果が得られるようなものをご提案していけたらと思っています。

 ただ、やはり外面のケアだけでは追いつかないこともありますので、食生活や睡眠時間、運動などのインナーケアも、以前より気をつけるようになりました。タンパク質や野菜を減らすと肌や体調に影響し、肉眼ではわからない衰えがカメラを通して表れます。イベントなどでお客様に近い距離でお会いする機会も多いですし、なるべく自分のよい状態を保てるような食生活を心がけています。

 日々の生活で注意しているのは、熱いお湯で顔を洗わないこと。例えば、メイクはお風呂でシャワーを浴びながら落とすと必要な油分まで落ちてしまい、乾燥が進みます。ですから私は、必ず洗面所でメイクを落としてから入浴するようにしています。

 洗面所でのクレンジングは体温より少し低いぬるま湯で。32〜33℃くらいの温度が適温です。シャンプーを洗い流すときは、シャンプーとスタイリング剤が顔にかからないように注意します。

 メイクやファッションにこだわるのは自身のためでもありますが、家族や会社のスタッフなど、周りにいる人たちが私と接して心地よく感じてもらえることも大切にしています。

 人のことばかり気にしていても自分らしさを失いますし、自分の好きなスタイルだけを追いかけるとうまく社会になじめないこともある。TPOのバランスを取ることも、私らしさを保つ秘訣です。

 肌の普遍的な美しさに流行はないし、きちんとお手入れするとそれだけの効果が得られる。それは大きな自信につながります。もう遅いとあきらめずに、今日からご自身のお肌と向き合ってみてください。

外見だけでなく、内面も美しい十和子さん。私たちもその生き方を見習いたいですね! 撮影/吉岡竜紀

(取材・文/Miki D'Angelo Yamashita)


【PROFILE】
君島十和子(きみじま・とわこ) ◎1966年5月、東京都生まれ。高校在学中に「'85年JAL沖縄キャンペーンガール」に選ばれ、芸能界デビュー。'86年、女性誌『JJ』のカバーガールを務め、同誌で専属モデルに。のちに舞台、テレビなどを中心に女優として活躍し、結婚を機に芸能界を引退。'05年、20数年に及ぶ美容体験をもとに、化粧品ブランド『FTC(フェリーチェトワココスメ)』を立ち上げる。クリエイティブディレクターとして製品開発に勤しみながら、これまでの知識と経験を生かし、美容家としても多方面で活躍中。

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