「1年間で何分、ベビースターのことを考えていますか?」
──最近、いろいろなところでコラボを見かけます。
「直近では、スニーカーブランド『Reebok』とコラボしたベビースターラーメンスニーカーを発売したり、夏は期間限定で大阪・道頓堀のお好み焼き専門店『千房』や、東武百貨店の池袋本店の食品フロア・レストランフロアとコラボして、ベビースターラーメンを使ったコラボメニューを提供したりしました」
──結構いろいろやっていますね!
「実は数年前まではコラボは積極的には実施してきませんでした。そこまで大きな会社ではないので、コア事業であるスナック菓子の製造販売に注力しなければ、という思いが強かったですね」
──それがなぜコラボに前向きに?
「生活者の方って、四六時中ベビースターラーメンのことを考えながら、日々、過ごされているわけではないですよね? 私たちおやつカンパニーの従業員は24時間、ほぼベビースターラーメンのことを考えていますが、多くの方はおそらく、1年間でせいぜい2分間くらいじゃないかと。数字はアバウトですが(笑)。ですから、こうしたコラボが少しでもベビースターブランドを思い出していただくきっかけになればいいなと考えています」
──すでに知名度抜群のお菓子だと思うのですが……。
「知っている人は多いのですが、“スナック菓子といえば?”と聞かれて、一番にベビースターラーメンと回答する人は、ごくわずか。マーケティング用語では想起集合というのですが、そういうときに真っ先に名前を挙げてもらえるような存在になることを目指しています。コラボを始めてからSNSで“コラボを見たよ”という声も多くいただくようになり、ベビースターブランドを頻繁に思い出してもらうきっかけになる、よい取り組みができていると感じます」
料理に使う「ちょい足しレシピ」が好評
──エースコックとのコラボカップ麺のパッケージには、途中から“追いベビースターラーメン”で味変する食べ方も紹介されています。試してみたら、パリパリ食感や旨みがプラスされておいしかったです!
「ありがとうございます。実はお菓子以外の食べ方も積極的に提案しています。ベビースターラーメンは食感のアクセントになったり、味に旨みを加えたり、実は料理にも結構使えます。お菓子を料理にアレンジすることに若干、心理的なハードルがある人もいらっしゃいますが、お菓子といっても、もともとはラーメンなので食との親和性は高いのです。公式サイトで紹介している、ちょい足しレシピも好評です」
──田中さんのおすすめの食べ方はありますか?
「サイトでも紹介している唐揚げや炊き込みご飯は、ベビースターラーメン自体に味がついているので調味料も最低限ですむのでおすすめです。ほかに簡単で便利なのはサラダですね。サラダにベビースターラーメンをかけるだけ。家族で食べれば、お父さんにとっては居酒屋のパリパリサラダ感覚のおつまみに。子どもがサラダ嫌いを克服するきっかけになってくれるかもしれません」