食事・運動・睡眠を何より大切に。ヨガとの出会いで「新しい感覚が芽生えた」
──ため息が出そうになるほど、若いころと変わらないプロポーションを保たれていますが、美容のために、どのような点を気にして生活されていますか?
「コンセプトはシンプルで、『食事・運動・睡眠』。この3つを大事にしています。よく“規則正しい生活だね”って言われていますが、やっぱりそこがポイントなんですよね。若いころは、食べても運動すれば大丈夫だったんですよ。でも、年齢を重ねると代謝も落ちる。だから、食べる順番を変えてみたり、腹八分を心がけたり……。ほかにも、“夜はお酒が飲みたいから炭水化物は控えよう”みたいなことを考えながら食べるようになりましたね」
──ヨガの講師をしている以外にも、何か運動は続けているのですか?
「ゴルフをすすめられたこともあるんですが、向いていないようですね。同じようなことをルーティンで繰り返すのが苦手なんですよ(笑)。 昔はエアロビみたいに、身体を動かしてストレス発散になればOKって感じだったんですが、今では呼吸を意識するようになりました」
──ライフワークとされているヨガとは、どのように出会ったのですか?
「ヨガとの出会いは'04年で、36歳のとき。仕事でヨガをしたのがきっかけだったんです。ヨガを初めてやったとき、次の日にすごい筋肉痛が来たんですよ。体幹をしっかり使いながら呼吸をするので、普段はあまり使わない部分も動かしているのだなと実感しました。それと、家にいるよりも出かけるほうが好きで、せっかちだった私が、ヨガ中はものすごくリラックスできたんです。そこで、自分の中に新しい感覚が芽生えました」
──ヨガはご自身にも、とても合っていたのでしょうか。
「ちょうど30代半ばで、いろいろと悩んだりする時期だったんですね。当時はまだ結婚もしていなかったし、今後ソロでどうやっていくか、仕事の方向性についても迷っていて……そんなときにヨガに出合った。ヨガを始めたおかげで、今のグラビアのお仕事にもつながっていると思っています」
──ヨガと本格的に向き合う中で、自分の中で何か変わったりしましたか?
「ヨガと出会えてから、考え方も変わりましたよ。ヨガは物事をいい、悪いではなく、“陰陽バランス”でとらえます。そこにいちばん心を打たれました。例えば、温かいものと冷たいものは両方あって初めて、互いの存在を認識できる。この世にあるすべてのものは、片方では成り立たなくて、陰と陽、どちらの側面もあるからバランスがとれているんです。だから悪いことや大変なことがあっても、乗り越えていけば陽の部分、すなわち、違うステージが見えてくる。負の出来事もいずれは、いいことにつながっていくんだなって思えたら、心が楽になったし、常に前向きかつ元気でいられるようになりました」
すっかりヨガに魅せられ、ヨガインストラクターとして東京・代官山に自身のスタジオまでオープンした中島さん。グループ活動から一転、経営者としてスタジオを開くまでには、どんな苦労が? また、ずっと大切にしている習慣や、ときにセクシーな衣装をまとうグラビア活動に対してご主人はどんな反応をされるのかなどは、インタビュー第2弾で詳しくお聞きしています!
(取材・文/池守りぜね)
【PROFILE】
中島史恵(なかじま・ふみえ) ◎1968年生まれ、長野県出身。身長1メートル70センチ、B88、W60、H89。幼少期から運動が大好きで、短大在学中にエアロビクス指導者免許を取得。'94年に『シェイプUPガールズ』としてデビュー。「健康と美」をモットーに活動し、テレビドラマや映画、バラエティなどで幅広く活躍した。'00年以降はソロ活動に転向し、'14年に東京・代官山のヨガスタジオ『avity』を設立。自身もレッスンを担当している。'17年からは毎年、実年齢をタイトルに入れたDVDを発売しており、'22年12月21日には、最新作『fumie54』が発売に。
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