地元に貢献して、応援してくれる人を楽しませたい
──12年目に突入したボイメン。個人での楽しみの幅も増え、新しい目標ができる中で、2023年の抱負を聞いた。
本田 ずっと言ってるんだけど、地元を盛り上げるフェスをやりたいですよね。僕らが中心になってボイメンフェスという名のもとで。
田村 名古屋の町おこしお兄さんというコンセプトで始めたからには、やっぱりそれを貫き通したいし、そこから始まったストーリーの新たな章の幕開け! より多くの人を幸せにしたい。
勇翔 ようやく最近はイベントができるようになって“9年ぶりに来ました”というファンの方がいました。順繰りにいろんなグループに行った結果、やっぱりボイメンに戻ってきた、と。そういう人たちに恩返しをしたい。
本田 これまで何があってもやってこられたのは、そうやって応援してくれる人がいるからだと感じます。
吉原 カッコいいグループはたくさんいるけど、ボイメンの方向性は多くの人を楽しませること。“やっぱりボイメンって面白いよね”って、会いに来てくれる人を増やしていけたらいいな。
勇翔 結局、僕らってカッコつけるのは好きじゃない。面白いのが好きなメンバーがここに残ってます。
平松 メンバーしかいない楽屋でも“ここで笑いを取らないと!”という緊張感があります。
本田 それは、末っ子の賢ちゃんだからこその緊張感だね。とはいえ、やっぱり裏でも、自分の笑いを外したくないっていうのはある(笑)。
田村 根っから面白いことを追求するグループなんだと思う。
本田 みんな、変わってないよね。
平松 変わったのはひとつだけ。ステージにひとりで上がることが増えたという部分。
本田 どういうこと?
平松 以前はメンバー全員でステージに立ってMCをやり、全員で歌うことが多かったし、なんなら僕はMCで話さないこともあったというか。でも、今はソロも増えたし自分ひとりが発言する回数が増えた(笑)。
本田 それはまた、新しい責任感だよね。
勇翔 責任感という意味ではみんな大人になったと思う。僕は今、個人で車の番組に出演させてもらっているけど企業の広報さんにお会いして、真剣な話を聞いて吸収するチャンスが増えました。それが成長につながってると思います。
田村 確かに昔とは違って、個々のメンバーがいろんな人とかかわるようになったのは、大きいね。
本田 それこそ、大人扱いされるようになりました。当たり前なんだけど、よくも悪くも、叱られづらいキャリアになりました(苦笑)。芸歴はまだ10年とはいえ10年ひと昔で、尊重されるようになったという面はあります。でも、そこは勘違いしちゃいけない。昔は“そこに立ったらカメラの邪魔だ!”とか、何かと怒られたことを思い出し、あれがめちゃくちゃ生きていると感じます。あの時代があってすごくよかったと思う。
吉原 メンバーの変遷はあったものの、人が好きなんですよ、ボイメンは。ずっとその姿勢は変わらないし、わちゃわちゃしていて楽しいですよ。
田村 今回の新曲に“何歳だってオレら夢を見よう。しわくちゃになってもずっとバカをやろう”という歌詞があるんですけど、みんなずっと同じ気持ちです。
本田 これからも夢を追いかけますよ!
メジャーデビュー楽曲に込められた“自分を信じ仲間を信じて夢を追い続ける”という思いは、10年たった今もなおメンバーの心に根づいている。新しいフェーズに入ったボイメンにも注目していきたい。
(取材・文/いくしままき)