ふんどしを締め直しました
──役者生活10周年で、今あらためて思うのはどんなことですか?
「25歳のころ取材していただいたときに、役者じゃなくても、人生をかけて何か自分の好きなことを続けてられていたらいいな、というお話をしたと思うんですけど。それが、今は役者しかないなという思いに変わりました」
──何か分岐点があったんですか?
「コロナ禍もあるかもしれないです。しばらく舞台ができなくて、久しぶりに帰ってきたときに、楽しかったのと“あ~ヤバい、もっと芝居したいな”って思ったんですよね。ふんどしを締め直したというか“よし、俺はこれで生きていくぞ!”と」
──一生の仕事としてやっていくと気持ちが定まった?
「そうですね。10年たって、ご縁もあって仮面ライダーをやらせていただきましたし。自分が昔から思っていることに向けて頑張れば、実を結ぶんだと。もうずっと言っていますけど朝ドラに出たいっていう夢も、たぶん叶(かな)うと思っています」
──朝ドラ、楽しみにしています。30代になって何か心境の変化はありましたか?
「自分の中ではないのですが……。先日、『映画刀剣乱舞-黎明-』の撮影で4年ぶりに前作『映画刀剣乱舞-継承-』のときのスタッフにお会いして。監督とプロデューサーから“芝居もアクションも成長していてびっくりした。役者としての色気が出てきたよ”と言っていただいて。それはすごく嬉しかったですね。
31歳になって、任せられるポジションみたいなものも変わってきましたし、若い部分も持っておきつつ人としても役者としても、どんどん成長していきたいです」