日本盲導犬協会は視覚障害の方の生活を広くサポートする

日本盲導犬協会神奈川訓練センター。訓練犬の数の多さは群を抜く。盲導犬訓練士学校も併設 撮影/齋藤周造

 日本盲導犬協会では、盲導犬ユーザーや白杖を使用されている視覚障害の方への声かけの方法をはじめとする基礎情報を、YouTubeやSNSで発信しています。動画などを通して、迷ったときの行動の仕方やふとした疑問を解決する機会を作っています。

世の中ではまだ、盲導犬の受け入れ拒否が多くあります。SNSなどを通して盲導犬の理解を深めていきたいですし、“盲導犬ってかわいそう”などの誤解も解いていきたいと思っています

日本盲導犬協会YouTubeより

『盲導犬協会』という名称ですが、盲導犬に関することだけに対応する団体ではありません。盲導犬の育成のほか、視覚障害リハビリテーション事業も行い、白杖の歩行やパソコンのICT訓練、日常生活の訓練など、視覚障害の方の生活を広くサポートしています

 盲導犬だけではなく、目の見えない人や見えにくい人の力になり、必要な情報をきちんと届けていくことが、日本盲導犬協会の役割だといいます。

「視覚障害者に情報が届きにくいという課題があります。盲導犬との生活を諦めてしまっている方、そもそも白杖がどこで買えるのかわからないという方もいらっしゃいます。私たちが必要な人に必要な情報をきちんと届けていくことが大切で、そのなかに盲導犬という選択肢があるんです。盲導犬を選択されなくてもリハビリテーションにつなげていくなど、さまざまな角度から目の見えない方や見えにくい方のサポートをしています

 #2(1月22日12:00公開)では「盲導犬の犬生」を深掘ります。

(取材・文/鈴木ゆう子)

■日本盲導犬協会
ホームページ:https://www.moudouken.net/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCgMFOlFDeKasiqlEttT4f9g