尾崎亜美との楽曲はお気に入りのものばかり。電話越しで“朗読”した思い出も

 以下、順を追って見ていこう。まず、第6位の「Save me…お願い」は、'83年末のアルバム『Save me』に収録されているアップテンポの楽曲。この時期、すでにシングルのTOP30入りからも遠ざかっていたが、岩崎自身は満足のいく作品を次々と発表できていたようで、'02年のCD BOX『ぼくらのベスト』の本人によるセレクト枠6曲の中にも本作を選ぶほどのお気に入り

自身の楽曲ブックレットを見ながら、当時を懐かしみ笑顔を浮かべる岩崎 撮影/北村史成

 このリスナーの大半が海外なのは、作詞・作曲を手がけた尾崎亜美の作品だからということもあるだろうが、岩崎のカラッとした歌声や、大村雅朗による洗練されたアレンジなど、総合的な作品力も大きいだろう。

この曲は本当に大好き! 『Save me…お願い』や(アルバム『心のアトリエ』収録の)『Hurry Up』など、尾崎亜美さんの楽曲はお気に入りの曲が多いですね。亜美さんとは同じレコード会社で、ディレクターさんも同じだったのがお仕事のきっかけですが、すてきな曲をいっぱい書いてくださいました。

 この前年のシングル『化粧なんて似合わない』(Spotify第59位)を作ったのも思い出深いですね。メモに書いていた歌詞の構想を亜美さんに直接渡す勇気がなく、電話をして1回だけ朗読して内容を伝えて、それをもとに作ってもらったんです

アルバム『Save me!』のジャケット写真。海兵風の衣装に黄色の背景で爽やかなイメージ!