北川作品に登場する魅力的な男性ヒーローたち
北川悦吏子さんが描く男性キャラって、どうしていつも魅力的なのだろう。
『愛していると言ってくれ』(TBS系/以下『愛くれ』)の榊晃次(豊川悦司)、『ロングバケーション』(フジテレビ系/以下『ロンバケ』)の瀬名秀俊(木村拓哉)、『半分、青い。』(NHK総合)の萩尾律(佐藤健)……。男性に対する“守ってあげたい”という感情を知ったのは、幼いころに北川作品を見てから。
北川作品に登場する男性キャラは、大きく2パターンに分かれます。『オレンジデイズ』(TBS系)の結城櫂(妻夫木聡)のように、“陽”の気を持ったタイプと、『半分、青い。』の律のように“陰”の気をまとったタイプ。
櫂は気が弱い部分もあるけれど、いい家族に恵まれて、気の許せる友人もいる。北川作品にしては、“陰”の要素が少ないということで、“陽”に設定しました。
どちらのタイプにも共通しているのは、“とにかく自由奔放なヒロインに巻き込まれていく”ということ。手強そうな『ロンバケ』の瀬名だって、葉山南(山口智子)の明るさに引っ張られていきます。
瀬名の巻き込まれっぷりは、本当にすごかった。同作を見るまで、恋人にするなら年上一択だった私ですが、瀬名に出会ってから“年下男子”の魅力に目覚めました(すぐに影響される……)。