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フワちゃんを見つけたときの直感と先見の明──売れっ子放送作家・長崎周成「この意味不明な魅力を解き明かして世の中に伝えたい!」

SNSでの感想
長崎さんが実際に作った企画書を見せてもらった。企画書の1ページ目は、3ページ目に記載があるので必見 写真/本人提供
目次
  • 王道ルート“お笑い芸人から放送作家になる”は今後減っていく
  • 売れっ子放送作家の片鱗と、相方フワちゃんとの出会い
  • 企画をつくる際に意識するのは「王道」と視聴者のパラダイムシフト

「放送作家」という職業を一度は耳にしたことがあるだろう。テレビやラジオ番組の企画を考え、全体的な流れを組み立てていく仕事だ。しかし、近年コンテンツを発信しているのはテレビやラジオだけでなく、YouTubeや配信サービスなど多岐にわたっている。

 そんな中、放送作家の長崎周成さんが注目を集めている。彼が広く知られるようになった仕事のひとつが、人気タレント・フワちゃんのYouTubeチャンネル『フワちゃんTV』だ。フワちゃんを見い出して世に送り出した長崎さんの仕事のフィールドは、その後、さらなる広がりを見せている。

 2019年には同世代の放送作家に声をかけ、さまざまな企画やコンテンツをプランニングする株式会社チャビーを設立。Netflixともタッグを組み、「企画」を求められる領域を創造し続けている。

 いったい長崎周成さんとは、どんな人物なのだろうか?

今回お話を伺った放送作家の長崎周成さん 撮影/fumufumu news編集部
◇   ◇   ◇

王道ルート“お笑い芸人から放送作家になる”は今後減っていく

 1991年に兵庫県神戸市にある六甲山の麓(ふもと)で誕生した長崎さんは、高校時代からお笑い芸人を目指していたが、次第に放送作家を志すようになる。テレビ制作会社勤務を経て放送作家として独立したのは2014年、長崎さんが22歳のときのことだった。

 執筆に約3年かかり、ようやく2022年9月に発売された初の著書『それぜんぶ企画になる。』(左右社)には、生まれてから放送作家として活躍するまでの経緯が記されている。

「生い立ちについては飲みの場でもよくしゃべっていたことなのですんなり書けたのですが、放送作家としての仕事論については言語化が難しかったです。編集者とおしゃべりしながら書いていったんですけど、“脳洗浄”のような時間で、自分の中でぼんやりしていたものがどんどん輪郭を帯びていき、僕にとってもありがたい経験でした」

 企画書や台本を書くという作業は、もともと放送作家の仕事の一部だが、自分がやっていることや考えていることを言語化して書くという行為は、普段使っている筋肉とは違う部分を使った“筋トレ”のようなものだったという。

 著書では、長崎さんがどうやって放送作家としての地位を確立していったかがつづられている。何の後ろ盾もなく、いかにして放送作家として実績を積み重ねていったかは、ぜひ同書を読んでいただくとして、そもそもどうやったら放送作家になれるものなのだろうか?

「メディアに向けて番組を作るために、お笑い芸人から放送作家になる人は以前から多かったのですが、今後は少なくなっていくのではないかと思っています。最近は、コンテンツ制作やプロデュースを担う即戦力を育てる“よしもとクリエイティブアカデミー”という学校があり、僕も何度か講師を担当したことがあります。

 そこで、なぜ放送作家になりたいかを聞くと、いちばん最初に返って来るのが“芸人さんのYouTubeを作りたい”という人がすごく多かったんです」

 かつては、テレビ局や売れっ子芸人との人脈が広がり、放送作家になっていくという流れがあったが、今や芸人側がSNSなどを通して、企画を一緒に考え、動画編集してくれる“座付き”放送作家を募集していることも少なくないという。

 長崎さんは今後、こうしたYouTube放送作家が増えていくのではないかと考えているが、懸念も抱いている。

芸人さんのYouTubeを担当する作家って、ひと言で言えば“最高”なんですよ。好きな芸人さんと密に打ち合わせできて、やりたい企画を本人に直接提案できる。動画ができたらコメントでダイレクトに評価してもらえるし、高評価だったらすごく嬉しいわけです。ある程度人気が出てくると、それ一本で生活できるようにもなる。

 テレビ局だと、ほかにも放送作家はたくさんいて、任される仕事の割合も全然違ってごく一部しか関われない。“芸人のYouTubeからこの世界に入ったら、それ以外の仕事に物足りなさを感じてしまうのでは?”と個人的には思っています」

長崎さん自身も学生時代、芸人として活動していた 撮影/fumufumu news編集部
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