2019年『仮面ライダーゼロワン』で令和初の仮面ライダー役を演じ、一躍人気若手俳優として脚光を浴びた俳優・高橋文哉さん。以降『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)を皮切りに、『うきわー友達以上、不倫未満ー』(テレビ東京系)、『最愛』(TBS系)、昨年も『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(日本テレビ系)に続いて『君の花になる』(TBS系)と、さまざまな役を通して各局の話題作にひっぱりだこの21歳。
現在放送中の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)では、法科大学院に通う学生・真中信太郎役を演じています。回を追うごとに、真中のもうひとつの顔をのぞかせるなど、ナチュラルさと巧妙さを併せ持つ演技で魅了しています。
インタビュー前編では、そんな高橋さんにドラマの撮影秘話や、俳優という仕事に対する思いをたっぷりと語っていただきました。
初のリーガル作品に出演する高橋文哉さん
──本作では、弁護士を目指す学生・真中信太郎役を演じていますが、出演のオファーを受けたときはどんな印象を受けましたか?
「まず、“月9”という歴史ある放送枠に出演できることが、すごく嬉しかったです。“リーガルもの”というのも、初めてで新鮮でした。
現場では、やはり作風もあるので、緊張感は途切れずに撮影が続いています。ワンシーン、十何ページを学生(役)の5人(高橋さん、南沙良さん、前田旺志郎さん、前田拳太朗さん、河村花さん)と教員(北川景子さん、山田裕貴さん)の7人で、1日中撮影しているときは特に。
でも、ちょっとしたタイミングで、北川さんや裕貴さんが緊張を和らげようとしてくれて、すごく雰囲気のいい現場です」
──物語は議論しながら進んでいく場面も多いですが、セリフ量、それも専門用語が多くて覚えるのが大変そうですね。
「大変ですね(笑)。憲法だったり刑法だったり、わからない言葉をノートに書いて、ネットで調べて、意味を書いて……。“こういうことか!”と、まずは意味を理解してから、セリフを覚える。今まであまりしたことのなかった方法で、まるで勉強しているような感覚です。
わからないことをわからないままにするよりは、本当に理解しちゃったほうが楽だし、役にも寄り添えると思っています」
──第2話で同級生たちとのチーム感が出てきました。みなさんとはどんな会話をしていますか?
「学生の仲はぽわぽわしてるというか(笑)。5人のシーンも結構多いので、その合間はニコニコしながら話したり、ちょっとしたシーンの芝居の話もしたり。メンズ3人がしゃべって、女性2人が笑ってる状況が続く、そんな感じですごくバランスがいいです」
──主演の北川さんや山田さんとはどんな言葉を交わしましたか?
「北川さんは、僕の別のお仕事を見てくださって、その感想まで伝えてくださる本当に優しい方です。裕貴さんとはお芝居のことも話しますけど、(『先生を消す方程式。』で)初共演後に何度かお会いしていて、そのときにこのドラマの話もさせていただいていました。
以前からそんな仲だったので、現場に裕貴さんといるのが不思議な感じです。裕貴さんは(共演が)嬉しいって言ってくださっていて、僕はいままで誰かと再共演する経験がほぼなかったので、このタイミングで、しかも裕貴さんとご一緒できたことが嬉しいです」