アドリブから生まれた、あの印象的なフレーズ

──けっこう手広くやられているんですね。そもそも、すき家RADIOはどのような経緯でスタートしたのでしょうか?

すき家でしか聴けない内容で、お客さまの気持ちが自然と高まるような、そんなラジオを目指して2014年の7月にスタートしました。最初は高森さんによる商品紹介などがメインでしたが、2015年の2月から毎回のテーマを決めて、リスナーのみなさまからリクエスト曲を募る形にリニューアルして、よりラジオらしい内容になりました

──すき家RADIOといえば、パーソナリティを務める高森浩二さんの声が印象的ですが、どのような経緯で高森さんに決まったのでしょうか?

「すき家の店内放送を手がけているUSENさんからのご提案です。すき家RADIOを始めるにあたって複数人のパーソナリティの方をご提案いただきまして、お食事の邪魔をしない、落ち着いた声をということで高森さんにお願いすることになりました」

すき家RADIOのパーソナリティ・高森浩二さん 写真/本人提供

──高森さんといえば「元気モリモリ、高森浩二がお送りしました!」というキャッチフレーズが印象的ですが、これはどなたが考案したのでしょうか?

高森さん自身のアイデアですね。番組の締めのあいさつとして、高森さんがアドリブで出していただいたものです。われわれとしてもキャッチーで、とても気に入っています

──すき家RADIOの基本的な流れは、リスナーからのお便りをもとに高森さんがトークを広げて、最後にリクエスト曲で締めるという構成ですが、番組の制作において意識していることを教えてください。

大前提として、食事の邪魔にならない内容の番組を心がけています。過度なにぎやかさは抑え、耳当たりのいいトーンでお送りすることですね。そして、日本には二十四節気があり、クリスマス、年末、お正月、受験、春休みといった季節ごとのイベントがあります。そうした季節性を踏まえたテーマを決めてお便りを募集し、お客さまに季節を感じていただける内容を意識しています

──番組の台本はどの程度、決まっているのでしょうか?

「番組の導入部分については私たちで決めていますが、リスナーからのお便りはそのままの内容を読んでいただき、その後の展開は高森さんにお任せしています。“今回はこんな雰囲気で行きましょう”といった大まかな要望を出すこともありますが、基本的に高森さんの持つ雰囲気を大事にしたいので、お任せしています」

──毎時間の5分から始まる回と35分から始まる回の2本がありますが、内容はどのくらいのペースで更新されているのでしょうか?

月の前半と後半で2本ずつ、月間で計4本の内容を流しています。4本分の収録を月に1回まとめて行っています。毎回、みなさまから募る曲のリクエストテーマが季節にかかわるため、基本的に録りだめはしない方針です」

──だいたい1回の放送時間は10分くらいでしょうか?

「厳密に何分と決めているわけではないですが、間延びしないよう5~10分の間で収まるようにしています