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ドラマ・映画・舞台

映画『Winny』で東出昌大と共演した三浦貴大、デビュー当時目指したのは「俳優界の便利屋」。弁護士にダメンズ、怪人と役の振り幅を広げる

SNSでの感想
三浦貴大さん 撮影/有村蓮
目次
  • 「Winny」開発者の逮捕に、当時は違和感を覚えた
  • 思い出話をしているときの表情を観察
  • 東出くんの役への集中力は尋常じゃない
  • 自分の生きる道は「うっすらクズ」なのかも?

 2010年にデビューして以来、数々の作品に出演している俳優の三浦貴大さん。そんな三浦さんが出演する映画『Winny』が、3月10日から公開されます。ファイル共有ソフト「Winny」をめぐり、天才開発者・金子勇氏が著作権法違反ほう助容疑で逮捕・起訴された世界的にも有名な「Winny事件」を題材にした社会派の作品です。

 本作で、金子氏とともに、裁判で警察の不当逮捕を主張するサイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光を演じた三浦さん。インタビュー前編では、役づくりや東出昌大さんとの共演で感じたこと、また、デビュー当時に目指した俳優像のお話なども伺いました。

(C)2023 映画「Winny」製作委員会

「Winny」開発者の逮捕に、当時は違和感を覚えた

――今作の一大テーマである「Winny事件」について、三浦さんは公式サイトのコメントで「私自身、当時関心を持っていた出来事でした」とおっしゃっていますが、特にどういったところに関心があったのですか。

 僕も当時は「2ちゃんねる」などを見ていたので、「Winny」や、「WinMX」といったファイル共有ソフトがあることは知っていました。でも、用途があまりよくわかっていなかったので使ったことはなかったんですけど「新しい技術が出てきた」ということはなんとなく記憶しています。

 その後、「Winny」を開発した金子勇さんが逮捕されたというニュースを報道で見たときに、なんだか違和感を覚えたんですよね。

――その違和感は、どんなところから湧いたのでしょうか。

 このソフトを使って何か悪事を働いた人が捕まったのではなく、作った人が逮捕されたというところに、ちょっと引っかかりがあったんです。でも、当時はそのことについて深くまで調べようとまでは考えなかったし「悪用されるようなものを作った人が悪いのかな」となんとなく思っていました。

 それは今回の映画のテーマに通ずるところもあるのですが、例えば包丁で人を殺したという事件があったときに「じゃあその包丁を作った職人も捕まるのか」といったことになるのかと、疑問に感じたのだと思います。

三浦貴大さん 撮影/有村蓮

――今作のように、実話をもとにしている作品に出演される際に何か心がけていることはありますか?

「実際にあった出来事」でいうと時代劇もそうですよね。そういうときは当時のことを詳しく研究されている方にお話を聞くこともありますし、今回の壇​さんのように今でも現役バリバリな方がいるときは、当事者の方の気持ちを大切にすることを心がけています。自分が演じた役や作品を見て、その方が「そんなこと言っていないよ」とか、「そんな風に思っていなかった」と思われるようなことはしたくないなと思っています。

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