後悔しない! 何事もプラスにしていく思考法

 2022年末にはドラマ『束の間の一花』(日本テレビほか)で6年ぶりにドラマヒロイン役、映画にラジオと音楽界を離れた活躍が続く。

「すべて音楽に通じるのかなと思っているんです。いつかは1人で完結する音楽も作ってみるのが夢ですが、表現のためにもいろんなものに触れたいなと実感していて。

 それぞれの仕事の現場で人の多彩な価値観に触れることで、私はこうなんだという軸がよりクリアになってきます。人としてここは譲れないというポイント、私らしさが明確になって、曲作りに落とし込めたり」

 俳優業でもラジオでも、失敗やネガティブな風評があっても後悔しないという藤原さん。

全然うまくいかなくても、“やってよかった”と思えるタイプですね。演技で失敗しても次はこうやってみようと切り替えていけますし、よくない評判に触れても“やらなきゃよかった”とふさぎ込まないで何かしら収穫を見つけることができます。

 それにどの現場も楽しいので続けているんですね。私でよかったと少しでも思ってもらえればそれが作品への貢献で、私自身の進化でもあると思います

 どんな活動でも表現者同士、言葉や演技をぶつけ合うことで思考がクリアになり、血肉になっていく。そのプロセスが藤原さんの創造力に深みをもたらしてくれている。

藤原さくらさん 撮影/松島豊

(取材・文/大宮高史、ヘアメイク/筒井リカ、スタイリスト/岡本さなみ)

《PROFILE》
藤原さくら(ふじわら・さくら) 1995年生まれ、福岡県出身。2015年3月メジャーデビュー。シンガーソングライターとしてだけでなく俳優としても活躍し、’20年にはレギュラーラジオ『HERE COMES THE MOON』がスタート。’22年3月からは日高七海さんとのポッドキャスト番組『今ファミレスにいるんだけど隣の席の女子が話してる内容がジワジワきてるんだが共有してもいいですか?』を配信中。’22年11月、シングルEP『まばたき』をリリース。現在、自身初の全国弾き語りツアー”heartbeat”を開催中。4月21日(金)・22日(土)にはツアーファイナルとなる東京公演を三越劇場で開催。

【Information】
●映画『銀平町シネマブルース』
出演:小出恵介 吹越満 宇野祥平 藤原さくら 日高七海 中島歩 黒田卓也 木口健太 小野莉奈 平井亜門 守屋文雄 関町知弘(ライス) 小鷹狩八 谷田ラナ さとうなほみ 加治将樹 片岡礼子 藤田朋子/ 浅田美代子 渡辺宏之
監督:城定秀夫
脚本:いまおかしんじ

『銀平町シネマブルース』2023年2月10日より全国順次公開中
公式サイト https://g-scalaza.com/