吉本新喜劇のすっちー「座長はなめられとかなあかん」と語る真意と、寛平師匠と目指す“未来”

新喜劇は進化している！　これからへの思い

──これからの新喜劇、目標や夢はありますか？

寛平　昔は落語家も漫才師も新喜劇も、みんな仲がよかったんですよ。ジャンルを問わず、一丸となって何かやろうと盛り上がっていた。今はジャンルごとに分かれてるから、もっと一緒にやっていきたいなと思いますね。すっちーたちはジャンルを越えて仲ようしとるの？

すっちー　前はNGK（なんばグランド花月）のロビーにみんなで集まって、いろいろ話していたこともありますが、このコロナ禍で、そういうこともできなくなって……。でも若い世代が、落語家さんのイベントに出たりはしているみたいですね。これからはもっとそういう交流が増えていけばとは思います。

「GMの知らんところでよろしくやっているようで」「えっ、僕が!?」 仲よくツッコミ合うおふたり　撮影／齋藤周造

寛平　今回の「吉本新喜劇記念日」のイベントも、今後、すっちーたちや若い世代に続けていってほしいし、違うジャンルの人たちにもどんどん参加してもらいたい。そや、今回のイベントは配信もあるから、劇場に来られない方たちにも見てほしいなあ。

すっちー　当時、面白いと言われていた演目ですし、それが少しずつ進化したのがよくわかると思うんです。当時はなかった技術と感覚で魅せます！　新喜劇はベタでずっと同じやなと思われがちですけど、ちゃんと進化してますから（笑）。

寛平　自分でもどうなるか楽しみ。みなさんも存分に楽しんでください！

気合い十二分!! おふたりの挑戦はまだまだ続く──。　撮影／齋藤周造

（取材・文／亀山早苗）

【PRIFILE】
間寛平（はざま・かんぺい）　◎1949年7月20日生まれ、高知県出身。'70年に吉本新喜劇入団。'74年、座長就任。「ア～メマ～」「アヘアヘ」「かい～の」などのギャグで人気爆発。'89年に退団し、東京進出。'11年1月に地球1周「アースマラソン」を完走。'16年には若手芸人育成を目的として『劇団間座』を立ち上げた。'22年には吉本新喜劇のGMに就任し、今なお現役でお笑い界を盛り上げている。

すっちー　◎1972年1月26日、大阪府出身。お笑いコンビ『ビッキーズ』として活動し、'07年より吉本新喜劇所属。すち子のキャラクターで人気を博す。'13年には松浦真也とのユニット・すち子&真也で「歌ネタ王決定戦2013」優勝。'14年には吉本新喜劇の座長に就任した。吉田裕とのコンビ芸「ドリルすんのかいせんのかい（乳首ドリル）」も人気。

「吉本新喜劇記念日2023」開催！
ネタバトル最終決戦、年間王者は誰の手に!?　そして『あっちこっち丁稚』、え!?　寛松だけ!? 利松、木松はいったい誰が!? さらにGMからサプライズも!!!

日時：2023年3月21日（火祝）＠なんばグランド花月（※配信あり）
開場：18時45分　開演：19時15分
料金：オンライン2000円（※好評につき劇場チケットは完売、オンラインチケット発売中！）
出演：間寛平／川畑泰史／すっちー／酒井藍／池乃めだか／内場勝則／辻本茂雄／吉田裕　ほか
チケットに関するお問い合わせ：0570-550-100