『ブラッシュアップライフ』に学ぶ“一生続く女友達”のつくり方
バカリズムさんワールドが全開の『ブラッシュアップライフ』は、女同士の連帯の強さを、軽やかに描いたドラマでした。
あーちん(安藤サクラさん)、なっち(夏帆さん)、みーぽん(木南晴夏さん)、まりりん(水川あさみさん)の仲良し4人組は、多くの女性が「そろそろ結婚しなきゃ」と焦る時期にもかかわらず、“婚活”関係の話は出さない。
「いいじゃん、このままで。それでさ、おばあちゃんになったら一緒に住もうよ!」と笑い合っている。
この台詞を聞いたとき、「うわっ、めっちゃ新感覚なドラマやん!」と思いました。結婚適齢期の女性が集まって老後について話しているのに、“早く結婚しなきゃ”にならないのが令和っぽいなぁって。
もちろん、あーちんの妹・遥(志田未来)のように、結婚をして子どもを産んで、孫を持つ幸せもある。
でも、女の幸せってそれだけじゃないのかもしれない。未来(老後)の4人が、超ハイテク老人ホームで楽しそうにしている姿を見た瞬間、なんだか生き方が一気に広がった気がしたんです。
ただ、4人がいつまでも仲良くいられるのが、それだけ彼女たちが友情に対して“本気”だから。だって、あーちんとまりりんなんて、なっちとみーぽんを救うために人生やり直してパイロットになったんですよ? そこまで友情を大事にできる子だからこそ、相手からも大事にしてもらえる。
恋人でも友達でも家族でも、大切にしたいと思える人を本気で大事にしていく。それが、幸せな老後を手に入れるための“徳”の積み方なのかもしれません。
(文/菜本かな、編集/本間美帆)