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芸人の生き様は多種多様。お笑い劇場に通ってナマの漫才やコントを見ることが大好きなフリーライター・若林理央が、今後に期待の高まる若手芸人にインタビューをする連載です。生い立ちや知られざる裏話、お笑いに対する思いをたくさん語っていただきます。
読めば必ず気になる芸人ができるはず。ときに熱く、ときに笑いにあふれたエピソードが満載です!

バラエティ

3歳で出会った漫才コンビ・マユリカ、東京進出!「今まで揉めたことがない」まさかの理由

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お笑いコンビ・マユリカの歴史は3歳から始まる 撮影/近藤陽介
目次
  • ケンカしたことがないコンビ。その理由は?
  • 芸歴13年、付き合いは約30年。漫画家を目指した時期も
  • 阪本さんが中谷さんを誘い、大学を辞めてお笑いの道へ
  • 芸名の由来はふたりの妹。妹たちはそれを知らず──
  • ビスケットブラザーズと青春を謳歌し「挫折はなかった」

 阪本さんと中谷さんからなる、関西で大人気の個性派漫才コンビ・マユリカが今春から東京に進出しました。ふたりの付き合いは約30年、なんと3歳のときから。今も一緒にいることは、幼なじみのふたりにとって自然なことだそうです。「普通に雑談できるから相方にしたいと思った」「新ネタで揉めたことがない」……聞けば聞くほど、意外な言葉が飛び出します。

ケンカしたことがないコンビ。その理由は?

──春の東京進出、おめでとうございます! これはふたりで決めたことですか?

阪本さん(以下、阪本)おれが東京でもお笑いとかをしたくて、中谷を誘った感じです。

中谷さん(以下、中谷):舞台袖で「東京進出せえへん?」って聞かれて、最近ありがたいことにファンの方も増えてきたし「タイミング的にもちょうどええな」って答えました。

──そんな気軽な感じで!?

阪本:東京進出は大きいことでしたけど、おれらって話し合いでぶつかることがないんですよ。こいつ(中谷さん)に意見がないので。

中谷:そうやけど言い方悪すぎるな!

阪本:いや、助かるんですけど。NSC(吉本興業の芸人養成学校)時代から、おれの作ったネタを見せて「何がいい?」って聞いても全部に対して爆笑してるから、不安にはなりますね。

中谷:ははは!

阪本:(中谷さんを指して)ネタとかなんでもいいやんって思ってるタイプ。

中谷:いやいや、そんなことない。ちゃんと阪本がおもろいもの作ってるから、爆笑してるし。

ふたりの会話は普段から漫才のよう 撮影/近藤陽介

──逆に中谷さんから「阪本さんのこれだけはちょっと……」と思うことってないんですか?

中谷:阪本の? うーん……(沈黙)。

──これまで阪本さんの言葉に大笑いしていたのに黙らせてしまってすみません(笑)。

中谷:いやいや。しいて言うなら、朝のお笑いライブに寝起きの状態で来るのはどうかなと思いますけど、それくらいです。

──おふたりは大阪のよしもと漫才劇場を卒業することになりますが、卒業公演のタイトルも面白い。

中谷「やっぱり庶民! マユリカレー!!」ですね。

阪本:いつもの新ネタを6、7本おろす単独ライブだと「ラッキー! マユリカ!! ちっちゃくって!!!」とか「も〜っとマユリカ!! デストロイッ!!」とか、『マユリカ』が入るタイトルにしていたんですけど、卒業公演は新ネタ2、3本とコーナーという構成なので、差別化したかったんです

──阪本さんの表情が真剣そのものです……!

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