芸歴13年、付き合いは約30年。漫画家を目指した時期も
──おふたりが出会ったのは?
阪本:3歳のとき幼稚園で出会いました。今も一緒に移動したり寄席の合間にメシ食ったりしてて、コンビでそういうことをするのって珍しいから「仲いいね」って言われるけど、幼なじみやからやと思います。小学校も一緒で、そのころから気が合うほうでした。
中谷:中学のときにおれが家の方針で私立行くことになって学校は別になったけど、連絡を取り合って、夏休みとかよく遊んでましたね。
──当時はどんなお子さんでしたか?
中谷:今より活発な子どもでした。
阪本:おれはそういうリーダーシップのあるヤツについていくタイプでした。
中谷:高校でも大学でも阪本とは遊び続けていましたね。
──中谷さんは14歳のときに漫画賞を受賞して漫画家を目指した時期もあったと聞きましたが、阪本さんはその漫画を読みましたか?
阪本:見せられました。
中谷:見せられた!? 見せてもらったじゃなくて?(笑)
阪本:なんか渡してきましたね。
中谷:渡してきましたね!?
阪本:見てほしいみたいな感じで。
中谷:まあ自慢したかったのかもしれないです。家も近いからすぐ行けるし。
阪本:そのときは家でふたりっきりで、中谷の目の前で読んだんですけど、ぜんぜんおもろなくて。
中谷:おい、やめろよおまえ(笑)。
阪本:「ちょっとしんどいな」と思って。
中谷:なんかもう申し訳ないわ。
阪本:そのときは今みたいになんでも言い合えるほどの関係じゃなかったんで、「なるほど~!ありがとう」って言いましたね。
中谷:阪本、おもろないもの見ると「なるほど~!」って言うんですよ。NSC通ってたころ、おれがネタを書いてみたときも「なるほど~!」って言われて終わったんで。
──わかりやすいですね(笑)。NSCの話から時がさかのぼりますが、もともとお笑いは好きだったんですか?
中谷:おれはテレビっ子レベルでした。漫画も描くのは好きやけど、(自分が描いたものは)面白くないと思っていて、高校で「能力があることと好きでいることは別なんかなあ」と気づきました。
阪本:中学まではテレビをよく見る、自覚のないお笑い好きでした。高校で芸人になりたい友達と出会って、そこで芸人になろうって話も出ました。