阪本さんが中谷さんを誘い、大学を辞めてお笑いの道へ
──阪本さんはその方とコンビを組もうとは思わなかったんですか?
阪本:その人とコンビになるイメージがなくて、普通に雑談できるのが中谷だけやったって感じですね。
中谷:……あってほしいけどな、「中谷にはこういう決め手があったからや」とか。消去法みたいやん。
──いや、決め手はあったのでは? そのころは大学生ですか?
阪本:はい。おれは大学を辞めてNSCに入るつもりやったんですけど、中谷はちょっと躊躇(ちゅうちょ)してました。「大学行きながらNSC行きたい」って言ってて、「それはちょっとない話や」って却下して辞めさせました。
中谷:辞めさせた(笑)。ダブルスクールはスケジュールも合わへんやろなと頭ではわかってたんですけど、大学に友達がいっぱいいて楽しかったから迷ってました。でも阪本から何度も誘われるうちに、中退してNSCに通う気になりました。今となってはよかったです。
──やはり阪本さんはそれほど中谷さんとコンビを組みたかったのでは?
阪本:まあ組みたいっていうか……。
中谷:はいって言えや。おい、はいって言えや。
阪本:うーん。
中谷:「うーん」じゃなくて。
阪本:まあそうですね。NSCにひとりで行く勇気はなかったので。