芸名の由来はふたりの妹。妹たちはそれを知らず──
──マユリカという芸名はNSC時代につけたのですか?
中谷:はい。ふたりの共通点で何かないかなって阪本が言って、たまたま1つ目にあがったのがお互い妹がいるってことだったんで、妹の名前を組み合わせてマユリカにしました。
阪本:ふたりとも妹には伝えたことがないです。
──さ、さすがに今は妹さんたちも気づいているのでは?
阪本:はい、たぶん。ふたりとも妹と連絡も取らないし、わからんよな。
中谷:普段かかわらんから、そんな話もせえへんし。
阪本:数年会ってないから。「妹が好きやから」じゃなくて共通点があったのが理由ですね。
──妹さんが気づいたときの反応が気になります……。ところで、NSC卒業生は、吉本興業の若手劇場への所属を目指して何度もオーディションを受けますが、マユリカさんは?
阪本:卒業後、劇場に所属できるまで4年かかりました。
中谷:おれらとビスブラ(『キングオブコント』2022王者のビスケットブラザーズ)が所属した同期の中ではいちばん遅かったよな。
阪本:うん。卒業して4年後、ビスブラと同時に劇場に所属できたのはうれしかったですね。
ビスケットブラザーズと青春を謳歌し「挫折はなかった」
──4年かかったということは、毎日先が見えず苦しくて……という感じでしたか?
阪本・中谷:いえ、まったく。
阪本:いい意味で挫折はなかったですね。「絶対入る!」って自信があったわけじゃなくて、単純に似たような境遇の同期がいたんで(所属できない期間も)遊んでたって感じで。
中谷:そのころはまだ同期で売れているヤツもいなかったから悲壮感もなかったです。金はないけど、下積みで苦労したなあとは思わないですね。
阪本:同期でもビスブラは特に仲がよくて、おれはビスブラのきんちゃんとカラオケでオールしたり、バイト先も一緒だったので夜勤で働いて、朝から寝ずにドッジボールしたりしてました。
──今、マネージャーさんが話題のファースト写真集『Perfect!!』を持ってきました。
阪本:ビキニ写真集は男性芸人初らしいんですけど、完売したんですよね……。
中谷:おれらもびっくりしましたよ。
◇ ◇ ◇
写真集が売れたワケやマユリカの人気の秘訣、ほかのコンビとの人間関係や今後の珍しい目標については、インタビュー第2弾で詳しくお聞きしています。
(取材・文/若林理央)
【PROFILE】
マユリカ ◎NSC大阪校33期生の阪本と中谷による漫才コンビ。2011年に結成。'18年「第7回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、同年 「M-1グランプリ2018」敗者復活戦、'20年「第9回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、'22年 「M-1グランプリ2021」敗者復活戦に出場。'23年3月をもってよしもと漫才劇場を卒業し、4月から東京のヨシモト∞ホール所属になることを発表。ファースト写真集『Perfect!!』が完売し、大きな話題を呼んだ。
◎中谷さんTwitter→@YutaNakatani
◎阪本さんTwitter→@sakasaka_ss
◎Podcast「マユリカのうなげろりん!!」Twitter→@unagerorin