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おいしい

「たべっ子どうぶつ」や「アスパラガス」でおなじみ! 創業93年のギンビスが国民的お菓子を生み出すまで

SNSでの感想
ギンビス営業本部広報担当の吉村萌子さんに、たっぷりお話を伺いました! 撮影/根津香菜子
目次
  • 知ってた?「ギンビス」の名前の由来
  • 海外でも大人気! 幻の限定味も?
  • 8つの節とごまがおいしさの秘訣「アスパラガスビスケット」誕生秘話
  • 合い言葉は「お菓子に夢を!」キャラクターからお菓子につながれば
  • 時代や環境が変わっても「変わらない」お菓子づくりを

 動物の名前をアルファベット表記したビスケットの「たべっ子どうぶつ」に、黒ごまが入った独特の形状でおなじみの「アスパラガスビスケット」など、ロングセラー商品を生み出す製菓会社のギンビス。多くの人が一度は食べたことがあるであろうお菓子の誕生秘話や、商品に込めた思いなどを営業本部広報担当の吉村萌子さんに伺いました。

知ってた?「ギンビス」の名前の由来

──普段何気なく目にしていた「ギンビス」という会社名ですが、この社名になった経緯から教えてください。

 もともとは、1930年に「宮本製菓」という名前で創業し、戦後、銀座に営業所を移して「銀座ベーカリー」という社名になりました。

 1974年に、当時は銀座が流行の発信地点であったこともあり、「銀座で一番おいしいビスケットを作ろう」という思いも込めて「銀座」と「ビスケット」を合わせた「株式会社ギンビス」という社名に変更しました。

──1969年に「たべっ子どうぶつ」の元祖となった「動物四十七士」という厚焼きビスケットを発売しています。すでにこのときから「どうぶつ」の形をしたビスケット、というコンセプトが固まっていたのですね! しかもすでに47種類の動物がいて驚きました。

 もともと弊社の創業者・宮本芳郎が動物好きで、自宅で子熊や犬、仔豚、鳥、金魚といろいろな生き物を飼っていたんです。その動物好きがこの商品の発想につながったのですが、動物の形は言葉を超えて認識し、わかり合えるもの。その動物たちの英語名をビスケットに書けばどの国の人ともわかり合えるのでは、ということで動物を選んだと聞いています。

ボク、フムフムニュースのマスコットキャラクター・フムッフィー。「たべっ子どうぶつLAND」内の展示で見つけた「動物四十七士」、名前がシブイフム! 撮影/根津香菜子

──英単語が印字されているビスケットというのも、当時はまだ珍しかったと思うのですが、このアイデアはどのような思いから生まれたのでしょうか。

 弊社の経営方針に「International(国際性)」、「Independent(独自性)」、「Instructive(教育性)」を総称した「3つのI」というものがあるのですが、それを具現化した商品になっていると思います。「たべっ子どうぶつ」は“親子のコミュニケーションビスケット”というコンセプトなので、親子で楽しみながら、おいしく学べるようなお菓子を作りたいという思いから誕生しました。今でこそ動物の形を模したお菓子はたくさん出ていますが、発売当時はこの形状は他では類を見なかったと思います。

──この形のビスケットを作ることが、とても難しかったそうですね。

 難しい理由のひとつに、薄焼きであることが挙げられます。「動物四十七士」は厚焼きのビスケットでしたが、より食べやすさと親しみやすさを重視した薄焼きビスケットを作ろうと思うと、あの形で、さらにアルファベットを印字して、というのがとても難しいことでした。味はもちろんおいしく、なおかつ多くの方にお届けできるような販売方法で作ることは、なかなか難しかったようです。

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