推しは「近づきたくても近づけない」(松村沙友理)

──カメラが止まっていてもアイドルとオタクの関係さながらだったようですね。

伊礼 ドラマとはいえ、オタクのみなさんはいい方ばかりなんです。とりわけ松村さんは撮影現場でも、(えりぴよのトレードマークである)ジャージを着ていてもイメージどおりの明るくて人を惹(ひ)きつけるキラキラ感がある松村さんで、お話ししたいなと思いつつも、えりぴよさんと舞菜だしな……と劇中の舞菜さながらに気後れしがちでした。

(C)平尾アウリ・徳間書店/「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」製作委員会

松村 演者はアイドル側とオタク側に別れていて、私はくまささん(ジャンボたかおさん)や基くん(豊田裕大さん)と一緒にオタクの側だったので、舞菜はもちろんステージ上のChamJamのメンバーをキラキラした目で見ていたかもしれません。カメラのオン・オフ関係なく私の可愛いもの大好きなオタクモードのスイッチが入っちゃって。

──実際のおふたりは、オタクとしてはどんなタイプなんでしょうか?

松村 推しに対しては距離を置きながら仰ぎ見てしまいますね。遠くから見つめる、みたいな。姫奈ちゃんに対してもそうで、近づきたくても近づけず、心の中では“ガチ恋”タイプです。だからChamJamのオタク仲間だと基くんがいちばん近いですね。

伊礼 私は感情がかなり行動に出ますね! ライブにも観客として行くとボロ泣きしてしまったり。オタクとしてはえりぴよさんタイプかもしれません。