今後の展望は?「求められている曲も歌っていく」「毎年2人で音楽活動を」

 5月に植草のライブにゲスト出演したふたりに、今後の予定を尋ねてみた。

「僕は昨年、7年ぶりに新曲『タシカナシュンカン』を出して、6月からはソロライブをやります。CDを作ってインストアライブを開いて、しっかり届けたいという考えがあるので、今のところサブスク解禁はまったくやっていないですね」

 佐藤が、ショッピングモールなどでのインストアライブに積極的なのには、明確な理由があるようだ。

「ライブ活動は東名阪、たまに広島、福岡などに限られてしまうので、ご家族のこともあってなかなか遠くまで来られないという地方のファンの方もいるのでは、と。自分がその立場なら、近くのモールで無料ライブがあるなら見たいって思うじゃないですか。実際に、何十年ぶりかに来て“うれしいです!!”って言ってくださる方も多くて、それでCDも聴いてもらえる。この活動をずっとやっているのですが、まだまだ行けていないところがあるので、今後もこの交流を続けたいなと思います!

ファンとの距離感が近いライブを心がける佐藤。ますますの活躍を祈りたい 撮影/矢島泰輔

「僕は何年か歌を休んでいたので、これからはファンのみなさんのためにも自分のためにも、ソロでもフルサイズのライブができるような状態にしていきたいです。'22年の8月にデビュー35周年としてイベントを開き、曲数をしぼって東名阪を1日で移動したので、また各地を回りたいと思います」

 最後に今後の長期的なビジョンも尋ねてみた。

「これまでは多少、周囲からのリクエストに応えつつも、基本的には自分が歌いたい曲だけを歌ってきた気がします。でも、コロナ禍から徐々に考え方が変わってきて、求められているものという基準でも選曲するようになったので、ファンの方々と、お互いが元気になれる関係性を築いていけたらと思っています。先日、『…。』を、KinKi Kidsアレンジで歌ってみたら、現代風でよかったですよ!

僕は、毎年ヒロ君と2人でなんらかの音楽活動をしていきたいです。体型もキープしていきますよ。その秘訣として、深夜に何か口にするとしても、“どれだけ食べても太らない”と自分に言い聞かせながら食べています(笑)。深夜とかに食べる人は、罪悪感を持ちがちじゃないですか。だから、”これは、身体が欲している必要な栄養なんだ“と考えて、消化する時間をちゃんと持てば、わりと食べてもまったく太らないです!」

◇   ◇   ◇

 今回の取材で、佐藤と山本の、これまで支えてくれたファンに“音楽”で恩返ししたい、という気持ちがひしひしと伝わってきた。超多忙な当時のアイドル活動に目がいきがちな光GENJIだが、実際は今回のランキングが示すように、シングルもアルバムも名曲の宝庫だ。今後ふたりが、さらには可能なメンバーだけでも集まって、数々の名曲を再び聴かせてくれる日を、ゆっくりと待っていたい。

いつまでも色あせぬ輝きで、光り続けてほしい! 撮影/矢島泰輔

(取材・文/人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)

【INFORMATION】

HIROYUKI SATO “FAN FUN MUSiC NIGHT 2023”

◎2023.6.10 Sat.@NAGOYA LIVE HOUSE CIRCUS
◎2023.6.11 Sun.@TOKYO ROPPONGI BIRDLAND

※ともに昼夜2公演。※公演詳細やチケット情報は公式HPにて→http://www.satohhiroyuki.com/NEWS.html
 


◎佐藤寛之公式HP→http://www.satohhiroyuki.com/
◎佐藤寛之公式Twitter→https://twitter.com/hiroyukisatoh_
◎山本淳一公式HP→yamajun.jp
◎山本淳一公式Twitter→https://twitter.com/Jun1Yamamoto