自分をブラさず、発言に責任を持って堂々と生きていきたい

 若いときはやんちゃもたくさんしたと言いましたが、実際、今よりずっと尖(とが)っていたと思います。見た目も、中身も。この年になれば、自分の心境にかかわらず頭を下げられるけど、昔はできなかった。周りの方もそんな僕に気を遣ってくださるというか、本当にとっつきづらいヤツだったと思うんですよね(笑)。でも、仕事をしながら社会の仕組みというか、流れを学んで、臨機応変に動いてきたつもりです。だからこそ、今もここでこうして活動できているんじゃないかなと。

 いい意味でも悪い意味でも、僕自身は竹を割ったような性格だし、ウソをつけないタイプ。若いときは何も考えずとも、自分の行動範囲の中でいろんな人との交友関係が広がっていって。そのうちの誰かが不祥事を起こしてしまえば、「あいつはその友達だ」って目で見られるんですよ。でも、自分も何か疑われたときに「どうぞ調べてください。怪しければ家宅捜査なり薬物検査なり、毎日してください」って堂々と言える人間でありたいとは、ずっと思っています。

 今の時代、過去なんて簡単に暴かれるじゃないですか。ウソをついたらボロが出るし、やましいことがあったら隠しきれない。でも、それでいいんだとも思います。反省できる人は反省してまた頑張ればいいし、それで(芸能界から)いなくなる人は、向いてないということだから。

 僕がここまでずっといるのはやましいことがないからであって、それは生き方で証明していくしかない。やっていいこと、悪いことはちゃんと自分で気をつけているし、自分自身がブレなきゃいいだけ。そこは胸を張って言い切れます。もう40歳を超えているんでね。自分の発言には責任を持ちますし、堂々とした生き方をしたいんです。

山崎さんの言葉は胸にスッと入ってくる。きっと、そこにウソがまったくないからだ。“自分にも周囲に対しても正直に生きる”という姿勢を見習っていきたい 撮影/矢島泰輔

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 終始、まっすぐにこちらを向いて語ってくれた山崎さん。ご自身のいいところだけでなく、未熟さや至らなさもすべて受け止めたうえで成長を重ねてきたことが、その真摯(しんし)な話しぶりから伝わってきました。インタビュー第2弾では、大親友・UVERworldのTAKUYA∞との忘れられない思い出や、10代、20代からの変化、今後の展望や結婚願望についてもじっくりお聞きしています!

(取材・文/高橋もも子、スタイリスト/上井大輔、メイク/要海奈々)


【PROFILE】
山崎裕太(やまざき・ゆうた) ◎俳優。1981年生まれ、AB型。3歳で芸能活動を始め、小学2年生から7年以上、『あっぱれさんま大先生』に出演し人気を誇る。劇団☆新感線の舞台『大江戸ロケット』でゴールデン・アロー賞演劇新人賞を受賞。35年以上にわたり、テレビ、映画、舞台と幅広く活動を続けている。主な出演作は以下。映画『グッバイ・ママ』('91年)、『恐竜物語REX』('93年)、映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』('95年)、NHK朝の連続小説『私の青空』('00年)、ドラマ『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』('07年)、NHK大河『江〜姫たちの戦国〜』('11年)、映画『イキガミ』('18年)など。

『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』

<放送日時>7月1日(土) 15時30分~17時 ※関東ローカル
<出演>明石家さんま/上野秀樹/歌代未央/内山信二/小嶋亜由美/中武佳奈子/鳴海晃司/福長康一/増川浩行/村岡綾佳/矢川菜穂美/山崎裕太/湯山絵梨(※五十音順) ナレーター:加藤 諒
 



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