「便秘解消に食べる」は本末転倒!
さて、アスパルテームのお腹をゆるくする作用を利用して、便秘対策にしている女性もまれに見かけるが……。
「これはまったくおすすめしません。便秘対策には食物繊維を摂ることと、腸内環境を整えることが何より大切。お通じに問題があるのなら、ビフィズス菌が入っているヨーグルトがおすすめです」(松崎代表)
乳酸菌飲料メーカーを中心に、オリジナルの菌によるヨーグルトがさかんに開発提供しているが、便秘対策に飲むのなら、値段が手ごろで種類も多いビフィズス菌入りヨーグルトで十分だという。
「便秘のためには、大腸に働く菌であることが肝心です。人が必ず持っている、大腸を健康に保つビフィズス菌。それ以外の乳酸菌は、どんな菌を体内に保持していたかによって合う・合わないがあるからです」(松崎代表)
食物繊維も大切で、松崎代表のおすすめは黒キクラゲ。
「便秘解消には不溶性繊維と水溶性繊維が欠かせません。つまり野菜などに含まれる糸状の不溶性繊維と、コンブやワカメなどに含まれるネバネバサラサラした水溶性繊維の2つですね。便秘解消にはこの2種類が、バランスよくとれていることが必要。不溶性は腸を刺激してぜん動運動を盛んにし、水溶性は水分を吸収して、便のかたさを適度に維持してくれます。黒キクラゲは100グラム中、食物繊維が57.4グラムも含まれています」(松崎代表)
タブレット菓子はあくまで嗜好品。便秘解消のためのドカ食いなんて、本末転倒もいいところと心得ておこう。