自分に「売り」や「強み」がないときの必殺技
面接やオーディション、ビジネスコンペなどで、自分にこれといって「売り」や「強み」がないとき。
このときのタランティーノさんのように、ハッタリをかますのは「大いにあり」だと思います。
まあ、すぐにバレてしまうウソはまずいかもしれませんが、“できるかな?”と思うことを「楽勝です!」と答えるのは、“選ばれるため”には必須の回答ではないでしょうか。
だって、何しろ、選ばれなければ話にならないのですから!
私もかつて学生時代、あるクイズ番組の予選で、筆記テスト通過後の面接において「もし番組に出していただけるなら、何でもやります!」と言って、そのひと言で出演を勝ち取ったことがあります。
そのクイズ番組は少しバラエティ色の強い番組で、出演者たちが童話の主人公の仮装をして出演するという回があり、ディレククターは、面接で「何でもやります」と言った私の言葉を思い出して、出演のオファーをくれたのです(ちなみに本番では、裸の王様のふん装をして出演しました! ひーっ)。
いまでも、出版社の編集者さんから、「〇〇をテーマにした本を書くことは可能ですか?」と質問されたとき、よく「得意中の得意です!」なんて答えて、執筆のオファーをいただくことがあります。
そんなハッタリで、編集者さんがダマされて……ではなく、安心して私に原稿を依頼してくれるのであれば、ありがたいではありませんか!
いただいたテーマは、あとからゆっくりと調べて、編集者さんの期待にお応えすればよいのです。
自分に「売り」がないときは、ハッタリで勝負! 「選ばれてナンボ」のここいちばんの場面では、一発、ぶちかましちゃってください。
(文/西沢泰生、編集/本間美帆)