見ているだけで癒やされるアニマル系動画ですが、そのなかでも最近、注目度バク上がりなのが、チャンネル開設から2年弱で13万人の登録者数に手が届きそうな勢いの『ポメラニアンのマヨちゃんねる』。
主人公は2020年10月9日生まれのポメラニアン、マヨちゃん。まんまるのふわふわボディが魅力的な女の子です。
2020年12月から飼い主さんと一緒に暮らし始めて、YouTubeで飼い主さんとの日常が投稿されるやいなや瞬く間に人気者に。
ほのぼのとした音楽をバックに、飼い主さん目線でマヨちゃんの様子がテロップで紹介される動画は、ほんわかとしていて見るものの魂を浄化してくれます。
気になるのがマヨちゃんの飼い主さんのこと。動画では顔が見えないのですが、現在40歳の独身男性。
愛情いっぱいにマヨちゃんを育てている飼い主さんに取材をお願いしたところ、快く受けてくれました。なんとfumufumu newsが記念すべき独占初取材です!(パチパチパチパチ) 恥ずかしがり屋さんなので顔出しはNGでしたが、想像通りのやさしいイケメンの方でした。
Part1はご自宅にお邪魔して、マヨちゃんとの出会い、マヨちゃんと暮らしていて大変なこと、困ったこと、うれしかったことなどをうかがいました。
飼い主さんやスタッフのまわりを行ったり来たりしながら、「遊んで、遊んで!」と走り回るマヨちゃんに癒やされまくりのインタビューをお届けします。
(※コロナ感染対策をしっかりして取材に臨んでいます)
友達とごはんに行ってもペットカメラでマヨばかり見てます(笑)
──2020年の12月にマヨちゃんをお迎えしたそうですが、飼い始めたきっかけを教えていただけますか?
「実は動物を飼うこと自体、マヨが初めてだったんです。でも、子どもの頃、おばあちゃんがポメラニアンを飼っていたこともあって、自分も大人になったら犬を飼いたいとは思っていました。
そんなときに、当時、結婚を決めていた女性がいて、その人も犬好きだったので結婚したらポメラニアンを飼おうとブリーダーさんのサイトをよく見ていたんです。でも、その女性とはすれ違いが続いて、別れることになってしまって。
ちょうどそのときに登録していたブリーダーさんから、『子犬が生まれたので見に来ませんか?』と連絡が来たんです。飼う気満々というわけではなかったんですが、縁を感じて見に行くだけ行こうとブリーダーさんのところへ行って、そこでマヨと出会いました」
──そのときに、マヨちゃんに心をわしづかみされてしまった?
「よく『抱っこしたら終わり』みたいな話を聞くじゃないですか。僕もまさにそれで、もうこれは飼うしかない!って運命を感じちゃいましたね(笑)。
ただ、独身ですし、一人で育てられるのかなど不安はありました。でも決して勢いとかではなく、準備もしっかりして覚悟を決めて迎えることにしたんです」
──名前はすでに付いていたんですか?
「いえ、僕が付けました。名前の由来はいくつかあるんですけど、クリーム色だったことと僕がマヨネーズ好きというのもあるし(笑)、僕の好きなゲームに出てくるキャラクターにマヨというのがいて、そこから付けました」
──マヨちゃんと暮らし始めて1年9か月。生活は変わりましたか?
「もうめちゃくちゃ変わりましたね。まず規則正しい生活を送れるようになりました。これは一番大きな変化だと思います。夏の時期は外が明るくなるのが早いので、朝5時くらいには起こしてくれるし(笑)。朝起きて散歩へ行って、夜は早く寝るという生活になりましたね。
コロナ禍というのもありますけど、マヨを飼ってから泊まりがけで遊びに行くことはなくなりました。もともとお酒が飲めないので飲み歩くことはないですけど、友達に誘われてごはんに行っても、ペットカメラでマヨの様子ばっかり見てます(笑)。
あと、音楽が好きなので服装もロックな格好が多くて、革ジャンを着たり、家でも黒い服ばっかりだったんですけど、とにかく抜け毛が多くて黒い服だと毛が付いちゃうんです。なので好きな服は着れなくなりましたね。今日もそうですけど、白い服ばかり着るようになりました(笑)」
犬を介して人とのコミュニケーションも豊かで楽しくなりました
──マヨちゃんを迎えて、よかったのはどんなところですか?
「まず人生が楽しくなりました。毎日のようにマヨに笑わされてます。あと、在宅勤務も多いし一人暮らしなので、一日を通して誰ともしゃべらない日もあったんですけど、マヨといるとずっとしゃべってますね。けっこう言葉も覚えてくれたんですよ」
──どんな言葉ですか?
「一番反応するのは『おやつ』(と、すかさずマヨちゃんが反応して飼い主さんを見上げる)。(マヨちゃんをなでなでしながら)あとは『ごはん』とか『散歩』も大好きです(笑)。
それから、よかったことはマヨを飼うようになって家の中がきれいになりました(笑)。それまでは月に1回掃除をするかしないかだったのが、毎日するようになりましたし、洗濯もマヨのタオルを洗ったりするので3日に1回はしてます」
──マヨちゃんは順応性もありそうだし、しつけでも手がかからなさそうに見えます。
「家に来た初日はトイレをちゃんとしてくれたんですけど、その後がけっこう苦労しました。失敗も続いたりして、悩まされたことも多かったです。
家具をかじられたし、子犬の頃は甘噛みもひどくて、服、タオル、壁やカーペットなどボロボロにされました。……あ、カメラも好きで、レンズをぺろぺろするので気をつけてください(笑)」
──(笑)。マヨちゃんは先ほどから、私たちのまわりに来て愛想を振りまいてくれていますが、犬見知りがあるんでしたっけ?
「そうなんです。子犬の頃から犬が苦手で。パピー幼稚園に行ったり、ドッグランにも行ったりするんですけど、いまだに友達ができたことがないんです……。興味はあるみたいなんですけどビビっちゃって、逆に飼い主さんのほうには平気で行くんですけどね」
──マヨちゃんは今や有名犬ですが、外で声をかけられたりしませんか?
「声をかけられることは多くなりました。人が大好きなので声をかけられると、しっぽを振ってうれしそうにしています。『娘がファンです』とか『母がファンです』など言っていただけることも増えて、うれしいしありがたいなと思っています。
僕自身ももともと人見知りで話下手なんですけど、マヨを迎えてから散歩で会う人としゃべったりすることが増えたし、自分の性格も明るくなった気がします(笑)。犬を介して、人間同士のコミュニケーションも豊かで楽しくなったと思います」
マヨと暮らしてから先に死ぬわけにはいかないと思うように
──今年の4月に新居に引っ越しされましたが、部屋も広いしとても素敵なところですね。
「ありがとうございます。前の家が8畳の1Kで狭かったので、広いところに引っ越したいなっていう思いがあったんです。決め手は公園が近いっていうことでした。
この家を見つけたとき、部屋の広さや立地とかすべてが希望通りで、絶対にここに住みたいという思いがあったんですけど、最初は審査に落ちてしまって。でも交渉をした結果、熱意が伝わって契約することができました。マヨも気に入ってくれていたらいいんですけど……」
──マヨちゃんは10月に2歳になるんですよね。人間で換算すると24歳、まだまだ若いですが身体の心配はありませんか?
「パテラ(膝蓋骨脱臼)になったんですけど、脚に負担をかけないようにダイエットを頑張ってます。ありがたいことに大きな病気は今のところないですが、ペット保険には入ってます」
──YouTube『ポメラニアンのマヨちゃんねる』で、大阪のご実家へ帰ったときの動画を見ました。ご両親もマヨちゃんを可愛がっていらっしゃいましたね。
「親も孫のように思ってくれているみたいでありがたいです(笑)。マヨのためにおやつやおもちゃなどをよく送ってくれています」
──マヨちゃんはまだ若いですが、ペットの寿命は人間よりも短いので、いつかそのときが来ると思います。最期を考えたりしますか?
「やっぱりときどき考えちゃいますね。僕は学生の頃、バンドをやっていたんです。自分で言うのも変ですけど、若い頃はロックな生き方をしていて(笑)、いつ死んでもいいやという刹那的な生き方をしていました。
でもマヨと暮らしてからは、自分が先に死ぬわけにはいかないんだって意識するようになりましたね。今まではしてこなかったですけど、健康に気を遣うようになりました」
──飼い主さんが、マヨちゃんへ愛情を注いでいるのがすごく伝わってきます。マヨちゃんファーストですね。
「完全にそうなりました。自分の自由な時間はほとんどないです。もともと自炊をしないので外食ばかりだったんですけど、マヨと暮らしてからは家で食べるようになりましたし、買ってきたものをパパッと食べることが増えましたね。でも、それは全然苦になりません。とにかくマヨが元気で、このまま一緒に仲良く暮らしていきたいと思ってます」
Part2では、YouTube動画『ポメラニアンのマヨちゃんねる』を始めたきっかけや、飼い主さんがYouTubeで気をつけていることなどを教えてもらいます!
(取材・文/花村扶美、編集/福アニー)
【Profile】
●ポメラニアンのマヨちゃんねる
ポメラニアンのマヨ(♀)と初心者飼い主(♂)の成長記録。YouTubeで毎週月・水・土18時に更新予定。