ご家族水入らずで、那須御用邸で静養された(2002年8月)

同年代の子どもたちとの交流の場を

 両殿下は、子どもの幼少期に親がしっかりと愛情を注ぐことの大切さを重んじられていた。 

 皇太子さまは、愛子さまが1歳を過ぎた2003年のご自身の誕生日会見で、

「子どもをお風呂に入れたり、散歩に連れて行ったり、あるいは離乳食をあげることなどを通じて、子どもとの一体感を強く感じます」と述べられた。父親の子育てへの必要性についても、

「父親もできるだけ育児に参加することは、母親の育児の負担を軽くすることのみならず、子どもとの触れ合いを深めるうえでも、とてもいいことだと思います」と訴えられて、今でいう“イクメン”のはしりでもあった。

 さらに両殿下は、特別な環境でお育ちになる愛子さまにとって、同年代の一般の子どもたちとのかかわりを持たせたい、と強く望まれた。

 同年には、愛子さまとご一緒に、お住まいのある赤坂御所から近い公園のいくつかにお出かけになり、居合わせた子どもたちと愛子さまを、砂場や滑り台で遊ばせられた。 

 砂場では、ミニシャベルやミニバケツの貸し借りや年上の子が遊び方を教えてくれるなど、当たり前に思えることを遊びの中からご経験させたかったのだという。

 愛子さまは「はいどうぞ」「ありがとう」という言葉をお友達と交わされながら、相手を思いやるお気持ちを学んでいかれた。別の公園では、「(前の公園で)お兄ちゃんがやってくれたので、今度は愛ちゃんも」と言って、お友達に砂のお山の作り方などを教えてあげたという。