思い込み#2:朝はスムージーか野菜ジュースを飲んでいます。時短だし、健康的にやせたいからビタミンはとらないと!
→典型的ヘルシー過信タイプ! 甘い果物はお菓子と同じ。健康にいいという思い込みは禁物
果物や野菜のジュースは、砂糖無添加でも糖分高めで血糖値が上がりやすい。そのわりに満腹感が得られず、ダイエット効果に乏しい。残念ですがこれが真実!
フルーツジュースは果糖たっぷり。果物を食べるなら丸ごと食べよう
ダイエットを始めると、急に健康や栄養情報に詳しくなってしまう人がいます。しかし、ちまたにあふれる健康食が、ダイエットに効果的かというと話は別。
女性に人気のスムージーもそのひとつです。スムージーは野菜や果物、はちみつなどが材料なので体にいいイメージがありますが、じつはデメリットが多い。
●果物にはフルクトースをはじめとする果糖が多く、中性脂肪に変わりやすい。
●果物の果糖は血糖値急上昇につながり、どっさりと脂肪が合成される。
●攪拌(かくはん)して時間がたつと酸化して、果物の酵素が失われる。
果物や野菜自体は体にいいものですが、ジュースにすると量をたくさんとってしまうため、結果的にカロリー・糖質過多に陥りやすいのです。
果物を食べるなら、スムージーではなく生のままがおすすめ。ビタミンCや食物繊維が豊富なキウィ、糖代謝を促すクエン酸が豊富な柑橘類のほか、りんごもいいでしょう。
青汁、野菜ジュースも同様に、飲みやすくするため大量の甘みが加えられています。朝、オフィスで缶コーヒーやコーヒーチェーンのラテを飲む習慣の人もいますね。こうした市販の飲料は、砂糖がたっぷり入っているので、できるだけ控えるのが得策です。
ちなみに、朝食とダイエットの関係については、人によって違います。臨床の現場では、食べたほうがやせる人、食べないほうがやせる人、どちらもいますから、自分はどちらのタイプなのか体に聞いてみましょう。わからないときは、朝食を食べた1週間と、食べない1週間を比較して体重を記録すると、体質的にどちらが合っているかわかりますよ。
◎市販の野菜ジュースや甘いコーヒーにも注意!
◎朝食をとってやせるかやせないかは人による
【目からウロコの小話】
Q:やせないのは運動不足のせいもありますよね?
A:違います。運動不足だけでは絶対に太れません!
やせられない人は決まって「運動してないから~」と言うのですが、運動と肥満って、まったく関係ありません。体が不自由な人や、寝たきり状態のお年寄りがみんな太っていますか? いないでしょう? 厚労省のデータからも明確です。日本人の75%は運動不足ですが、肥満は25%しかいません。
運動で1キロやせるには2回のフルマラソンをするくらい効率が悪いし、好きでもない人が続くはずがありません。嫌いなんですから。かくいう僕も運動大嫌いです(笑)。運動しようと思うこと自体はいい心がけですが、ハードな運動はかえって食欲増進のきっかけにもなります。運動信仰はほどほどにしておきましょう。