ホストクラブに卒業はあるのか?
──いったんハマってしまったら、ホストクラブ通いをどうやって卒業するのでしょうか。
「好きなホストが辞めたら行かなくなる子や、ある日パッタリ興味がなくなる子もいますね。“別れたよ〜”みたいな感じで。“このドラマの続きは、もう見なくていいかな”って感覚に近いのかもしれないですね」
──佐々木さん自身は、いつまで通っていると思いますか?
「年齢によっても、
──佐々木さんは著書の中で、シャンパンを入れたときに担当が話すマイクパフォーマンスについてのこだわりを書かれていましたが。
「お金をかけて、みんなが見ているなかで伝える言葉って意味があるし、
──ホストクラブの楽しみのひとつは、成長にもあるのでしょうか。
「そうですね。その場限りの関係を買うなら、プロを指名すればいい。でも、店の外でのやりとりとか、関わる過程でお互いに成長していったりとか、人間関係を含めて楽しむのだったら、関係性のサブスク(サブスクリプション)みたいになってくるので、
──著書によると、ホストクラブのインフレが激しいようですが……。
「そうなんです。かかるお金がどんどん値上がりしています。2、3年前の100万円と比べて、今の100万円は全然、価値がないと思います。“東大以外は大学じゃない”と言って自分を追い込んでいる浪人生と同じで、“少額では意味がない”と、客もホストも自分で自分の首を絞めているんですよね」