くるくると変わる衣装にビックリ、お友だちとの交流にほっこり
くまモンダンス部とのダンス、ファッションショー「モンコレ」など、お楽しみは続く。
モンコレでは、「ぶちょう くまモン」と自筆の名前入りの体操着を着て登場。そのまま障害物競走からのパン食い競争で、「謎のお友だちのパンダさん、ちんぱんさん、ねこさん」をおさえて優勝という寸劇も見せた。
また、デビュー10周年のときに作った衣装も初めてお披露目された。王冠をかぶったその姿は圧巻。オーラが半端ないのだ。
新作は現在、熊本市内でおこなわれている「くまもと花とみどりの博覧会」でイメージキャラクターとして活動する際に着ている「モンキチョウ」の衣装。花かごをもって蝶々のように飛ぶくまモンのかわいらしさに、客席がうなった。
そして誕生祭でしか見られない「くまモン体操 初音ミクバージョン」も。おそろいの服を着たくまモン隊がずらりと並び、くまモンとともにキレッキレのダンスを見せる。これを見ると、過去の誕生祭の思い出が浮かんできて、「泣ける」というファンは多い。
さらに、定番の「熊本のお友だち」との「わちゃわちゃぶり」もまた楽しい。仲よしの鞠智城(きくちじょう)のさきもりころう君をはじめ、上天草四郎くん、荒尾市のマジャッキー、玉名市のたまにゃんなどなど、県内から多数のお友だちがプレゼントを持ってやってきたから、くまモンのはしゃぎっぷりもとどまるところを知らない。
最後、拍手が鳴りやまない中、アンコールがあった。そして出てきたのは、ボディがジャパンブルーに変色した「藍色くまモン」だ。昨年夏、
コロナ禍においても東京オリンピック・パラリンピックで夢に向かって頑張っているアスリートを見ているうち、「すべてのがんばっている人たち」を応援したい気持ちが高まり、
全身が藍色に変化したと言われている。
今回の誕生祭でも、熊本地震や豪雨災害の被災者、コロナ禍で苦しい生活を強いられている人々の気持ちを癒やしたいという思いが募り、さらに、久々の大規模集客イベントでくまモン自身の気持ちが高ぶって、また藍色に変身してしまったらしい。会場内からも、声にならない歓喜の声が漏れた。
最後は096k歌劇団やたくさんのお友だちも全員そろって「くまモン体操」を踊ってフィナーレ。藍色くまモンは、ステージ上を機敏に動きながらキレッキレのダンスを披露、興奮冷めやらぬ気持ちが伝わってきて、観客からは拍手の嵐。幕が下りてきても、藍色くまモンは最後まで寝そべって顔を見せて手を振り続ける。余韻はいつまでも残っていた。