ISSAのやさしい言葉に泣かされた
今年11月、求さんはこれまでの半生や、子どもたちへの思い。そして自分の子育ての経験などを一冊の本『ISSA PAPA子煩悩魂』にまとめた。
「実は子どもたちに私の過去についてはほとんど話したことはなかったんですよ。ハーフだったことでいじめられていた少年時代のことなんかは、この本で初めて知ったと思います。本を読んだISSAが“いいんじゃない”と言ってくれたことで心が楽になったような気がしました。加えて“アメリカに行って一緒に(求さんの父の)お墓を探したい”とも言ってくれたんです。これには感動しました。
ISSAは兄弟の中でも特にやさしい子なんです。うちの子どもたちはみんな個性もバラバラで素晴らしい、私の宝です。そんな彼らに残す遺言のような気持ちでこの本を書いたんです」
子どもたちには「無限の可能性がある」と話す求さん。著書の最後にはこう綴っている。
《「親と子は同い年」という言葉があります。親は子を持って親になり、子は親があってこの世に生を受けます。親も子も一緒に年齢を重ねていくのです。私の細胞の遺伝子が六人の子どもに受け継がれています。
子どもたちは私。私は子どもたち。両者は不二・不可分の存在であることに気付いたとき、家庭には真の意味で幸せが訪れるのだと思うのです》
求さんは現在6人の孫を持つおじいちゃん。その子育て術はISSAら子どもたちに受け継がれている──。
(取材・文/当山みどり)