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芸能

高橋文哉「これはぜひ、ファンの人に読んでほしいです」等身大、21歳の俳優としての“転機”と“現在地”

SNSでの感想
今回お話をお伺いした俳優・高橋文哉さん 撮影/廣瀬靖士
目次
  • 「自分に追いつくのに精いっぱい」高橋さんの”いま”
  • ターニングポイントになったのはあの作品
  • 世間の“推し”になるってどんな気持ち?

 撮影が始まるほんの数秒前に、ごく自然に身体を動かした高橋文哉さん。そのまま流れるように撮影がスタートし、カメラマンを翻弄(ほんろう)するように表情やしぐさを変えていきます。

 そのナチュラルさと天真らんまんさの中に、キリッとした大人っぽさが漂う──。ひと言では言い表せない魅力を目にしたスタッフからは、思わずため息が漏れ出たほど。

 インタビュー後編では、そんな吸い込まれそうな魅力を放つ高橋さんに、仕事への向き合い方、そしてプライベート、俳優としての“いま”を語っていただきました。

(インタビュー前編では、現在出演中のテレビドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』で演じる真中信太郎を演じるにあたり、初の役作りへの試みや、高橋さんと信太郎の共通点をお伺いしています→記事:高橋文哉と『女神の教室』真中信太郎の共通点“誰しもが持つ、理想像と二面性”

高橋文哉さん 撮影/廣瀬靖士
◇   ◇   ◇

「自分に追いつくのに精いっぱい」高橋さんの”いま”

──インタビュー前編では、真中信太郎役を演じ「理解できるところが多い」とおっしゃっていました。役とご自身を重ねて、どんなことを考えましたか?

「真中は、自分自身で変につくった“自分の理想像”に追いつくために必死で、自分を切り崩していくのですが、それは誰しも持っている部分だと思います。他人からの言葉が嬉しくもあり、プレッシャーになって悩むこともある。僕は、自分に追いつくのが精いっぱいなんです。

 それは、自分自身のすべてを届けていく仕事なので、僕がつくった理想像というよりは、“みなさんにどういうものを届けられるか、みなさんが求めているものを届けられなくなったら嫌だな”っていう気持ちが、いつもあるんです。

 みなさんにつくっていただいてる理想像(期待)や、みなさんが求めてるものを超えていけるように、そこに追いつくのに必死という感覚です。それこそ、家で台本を読んだり、役づくりで筋トレをしたりするのも、全部みなさんに届くと思って、求めていただいているものを届けるためにやる努力です。

 仕事というよりは、“自分の求められているものを、まっすぐに届けられるように”と、準備をしています

現在出演中月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』より 写真提供/(C)フジテレビ

──演技をはじめ、仕事で悩んだらどう解決しますか?

「演技の場合は、“いまこの気持ちで現場に行ったら、役に影響が出るな”と思うと、もう悩まなくなるんです。自分が悩んで学んだことは、ノートに書き留めたり、台本に書いたりっていうのを、デビューのときから続けています。

 基本的に人に相談することはあまりしないです。相談するっていうよりは、一緒に遊んで楽しんだ流れで、ぽろっとこぼす程度。あとは、寝ますね(笑)」

──芸能活動でターニングポイントになった出来事はどんなことですか?

デビューですね。この世界を知らなかった人間が、次の日から芸能界で仕事をする。もう……スタート地点から毎日が、ターニングポイントという感覚です。『仮面ライダーゼロワン』がデビュー作ということもあって、目まぐるしい毎日に追いつくのに必死でした。

 誰もが知る作品を自分が演じる、という事実を理解するのにも時間がかかりましたし。でも、ここで学んだことは、大小問わず、すべていまに生きていると思います」

──ドラマ出演が続いていますが、仕事とプライベートの切り替えで意識的にしていることはありますか?

「本当にありがたいことに、作品中じゃないことがまだあんまりなくて。でも、今後作品に出ていないタイミングが絶対に来る。その日が来たときに“生きていけるのかな?”とは思います。“やることがない”って思っちゃうかもしれません(笑)。

 休みの日はもちろん寝たり、やりたいことやったりもしますけど、台本を触らない日はないです。デビューしてから4年間、正月すらも台本を実家に持って帰って、正月明けに撮るシーンをチェックして。

 自分を安心させる安定剤みたいなものなので。そういう生活を送ってきたので、オン・オフというものはなくて、撮影現場と家(というカテゴリー)でしか、分けていないです」

高橋文哉さん 撮影/廣瀬靖士
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