ターニングポイントになったのはあの作品

──今後やってみたいことはありますか?

スカイダイビングです。ちょうど昨日YouTubeで見たんですけど、これをやったら人生が変わりそうだなと思いました(笑)。いまはだいぶ治ってきたのですが、高いところが怖くて、ジェットコースターも苦手。速いのが怖いのではなく、壊れるかもしれないって考えてしまって(笑)。信じるべきものを信じられないというか。

 そんなとき、スカイダイビングをしている人を見て、“なんでこの人、怖くないんだろう?”と。

 パラシュートが開かなかったら終わりじゃないですか。そういう経験を一回やってみたい。スカイダイビングをきっかけに、物怖じしなくなるかはわからないですけど、普段は絶対にやらないことに挑戦してみたいです」

──今後出てみたい作品のジャンルはありますか?

「まだ自分にイメージがないだろうな、という理由で、コメディに挑戦してみたいです。でも素の自分か役か、わかんなくなっちゃいそうな気もするので、それは大変そうだな(笑)。役の幅で暴れるのって、めちゃめちゃ大変で難しいので」

──来たものに常に応える、そして自分を超えていきたいという感じが伝わってきました。

「そうですね。だから“すげー!”って思う自分に、なり続けたいんです。仕事をいただいてる以上、やっぱりそこに添う人間でなければならないと、都度思います。それこそ『仮面ライダーゼロワン』に出演したおかげです。

“仮面ライダーとして、子どもに胸を張って自己紹介できるか?”と、考えながら1年間生きてたので。そういう経験が、今に響いていると思います」

高橋文哉さん 撮影/廣瀬靖士