太田光からの励ましが力に。ウエストランドの井口浩之は舞台上の“救世主”!?
──M-1は準決勝に何回も進んでも、なかなかファイナリストにはなれない厳しい世界ですよね……。事務所の先輩である爆笑問題さんからは、どんなお言葉がありましたか?
ぴろ:太田さんが「よかったなー!」って言ってくださいました。
清水:太田さんもお笑い芸人ですし、決勝まで近くにいた、密着のカメラの前ではおふざけになられていたと思います。ただ、決勝のリハーサルで会ったとき、「思い切ってやってこいよ!」と励ましていただきました。
──決勝ファーストラウンドの最終2組が同じ事務所(タイタン)のキュウとウエストランドで、その後の最終決戦でM-1王者がウエストランドさんに決まったとき、ぴろさんが優勝を祝って井口さんの背中を叩いていたのが見えて、ドラマを感じました。
ぴろ:タイタン所属前から(河本)太さんがライブでキュウの名前を出してくれたりもしていて、ウエストランドさんとは付き合いが長いんです。
清水:ウエストランドは異なるタイプの芸風だし、数ある芸人仲間のうちの1組って感じです。ただ、同じ事務所なので一緒にライブに行くことが多くて楽しいですね。同じ舞台上で話しているときは、どんな雰囲気になっても井口さんがなんとかしてくれるし。
ダイヤモンド、カナメストーン、とろサーモン。事務所の垣根を超えた仲間たち
──芸人仲間で仲がいいのは?
清水:ふたりとも仲がいいのはダイヤモンド(吉本興業)とカナメストーン(マセキ芸能社)かな。
ぴろ:ダイヤモンドの野澤(輸出)とは、たまに飲みながら使えそうなネタの話とか、お互い「いいね」って感じたネタの大喜利を考えていますね。M-1ファイナリストやセミファイナリストが全国を回って舞台で漫才をする『M-1ツアースペシャル』というイベントがあるんですが、野澤と新幹線で隣になったときがあって。そのときも新しいメモを出して、話を広げていきました。そういうのを一緒にするのがすごく面白いです。
あと、おれはとろサーモン(吉本興業)の久保田さんに可愛がっていただいていて、よく飲みに連れて行ってもらいながらお笑いの先輩として刺激を受けています。
──キュウと同じくダイヤモンドも'22年がM-1決勝初出場でしたが、発表されたとき、どんなお気持ちでしたか?
ぴろ:おれは笑っちゃいました。
清水:こういうことあるんだと驚きました。M-1って“正統派枠”とか“シュール枠”があるって言われていたけど、枠なんてないじゃんって思ったよね。
ぴろ:枠なんてないとは思っていたけど、こんなにないんだって(笑)。
清水:特に、'22年のM-1は王道の漫才師がいなかった。
ぴろ:まあね。
清水:準優勝したさや香が王道だ、正統派だって話題になりましたけど、おれは「そうかな?」って思ってます。さや香も個性豊かなコンビですし。