耳管は身体と心のセンサーの役割を担っている
しかし、堀院長は、「それでも希望を持ってほしい」という。
「耳管開放症が難聴に進行する例は、ごくごく一部なので心配しないでください。耳は繊細なセンサーのようなもので、ストレスという“火事”を発見して、耳鳴りや耳がふさがった感じといった症状によって、あなたに異常を知らせているのです。
耳管開放症の症状が重篤な場合は『耳管ピン挿入術』という保険適応の手術法があり、鼓膜を切開して開いた耳管にシリコン製のピンを挿入して耳管を人工的にふさぎます。この手術で症状の改善を期待できることも事実です。」

耳が警報機の代わりに、身体の不調を教えてくれる。 ※イラストはイメージです