堀院長が根治を目指して心身ともに治療に向き合う理由

 堀院長がそのように考えるようになったのは、自らの体験がある。医学生のころに精神的な負荷がかかり、不調をきたしたことがきっかけで、人間の能力や精神世界について模索するようになったという。

 ヨガや瞑想(めいそう)、呼吸法や食養生を通して心の平穏を得ることができ、自らの能力を高める可能性があることに気づき、従来の医療システムではカバーしきれない領域があることを実感した。

「禅の考え方に、調身、調息、調心というものがあります。調身は身体を動かすことで力を抜くことを学習します。調息は呼吸法の訓練、調心は心を整えるための訓練で、瞑想などが代表例です。この3つを整えることで自律神経が整い、深い睡眠を得られるようになります。

 人間の身体は眠りについている間に回復し、整えられるため、深い睡眠はとても重要。これらに加えて、食生活も整えることでさらに調子がよくなっていきます。こういうセルフケアの改善と継続が不可欠なんです」

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