伊集院光、山里亮太、爆笑問題はここがスゴい

──JUNK誕生から20周年、長寿番組になった秘訣とは?

パーソナリティが100%の力を出せる状況を常に考えることです。われわれ裏方が変な制約をつけずに、いちばんパワーを出せる環境を整えることだと思います。

 ただ、“さあ今日も2時間勝手にしゃべってください” なんて気持ちは毛頭ないんです。僕は常にどうしたらパーソナリティが面白く映るか、番組が面白く聴かれるかを念頭に置いて、パーソナリティと対峙(たいじ)しています。“宮嵜だったら何でも言うとおりに動いてくれる”ということではないんです。

 僕の姿勢は、パーソナリティ全員がわかっていると思う。だから、疑問に感じたことは遠慮なく言ってくれるし、僕も要望はきちんと伝えるし。柔軟にキャッチボールするのは大事なことだと思っています」

──宮嵜さんから見たパーソナリティの素顔は?

「本当に全員が個性的。

 伊集院(光)さんは超人的な360度の視野を持ちながら、一瞬で物事を立体的に考えられる人で、どこまでも尊敬できます。

 山里(亮太)さんはガラスのハートの持ち主。ほんの小さなことにも悲しんだり憤る人で、そんな面をリスナーに見守られているという新しいパーソナリティの形ですよね。

 爆笑問題の田中(裕二)さんは果てしなく平和な人で安心できます。太田(光)さんは底抜けに優しくて、あらゆる立場を理解しようとする姿勢でいる人です。

 以前、ナインティナイン岡村(隆史)さんのラジオでの問題発言に対して、太田さんは『爆笑問題カーボーイ』で触れたとき、若者の貧困問題、性差別、風俗業界で働く人、深夜ラジオリスナーなどいろんな人の立場に寄り添って約40分間ノンストップで持論を展開しました。あのときの太田さんの話こそ、ラジオじゃなきゃ届かない話、ラジオで届けたい想いなんだと」