企業の新年度がスタートして、はや1か月がたった。環境の変化になじめず「五月病」を感じる新入社員も出てくる、この時期。
40〜50代の管理職にとっては、世代間ギャップを感じる新入社員を、どうマネジメントしていくべきか迷うことも多いはずだ。
新入社員は、上司のどんな言葉に働くモチベーションを下げてしまうのだろうか。若手世代の価値観やキャリア観に詳しい、転職サービス『doda(デューダ)』副編集長の桜井貴史さんに伺った。
◇ ◇ ◇
若手社員は、人一倍、仕事での成長意識が高い
管理職の中には、新入社員など若手との接し方に悩んでいる人も少なくない。その理由のひとつに、世代間のギャップがある。
新入社員などの若手世代は、どんなキャリア観や職業観を持っているのだろうか。桜井さんに聞くと、“仕事で成長したいという意識がきわめて高い”ことだ、と言う。過去6年間、調査している20代の若手に関するデータにおいても、それが顕著に出ているようだ。
「このグラフは、20〜24歳における仕事選びの重視点を表しています。すべての項目において、直近の2022年の各スコアが上がっており、特に“入社後の研修や教育が充実していること”は、2年前と比べて1.5倍ぐらいになっています」
その理由については、おもに3つあるという。
「1つ目は、コロナ禍になり“今後何が起こるかわからない”という、時代の大きな変化。2つ目は、経済界のリーダーによって“終身雇用の崩壊”が叫ばれ、“自分自身の市場価値を高める必要が出てきた”こと。
3つ目は、リモートワークが普及し、通勤時間や懇親会などが減り、自分の時間ができたことで“自己研さんできる時間が増えたこと”などが挙げられます」
また、その他の若手のキャリア観の特徴としては、“1社にとらわれない意識が高いこと”“自由な働き方を志向している”という点も、傾向としてあるという。