配属ガチャや、理想と現実とのギャップなどが原因で五月病に

 新入社員は、「今の職場でスキルを上げていきたい」というポジティブな意識があるにもかかわらず、五月病になってしまうのは、どういう理由からだろうか。

『配属ガチャ』という言葉があるように、“自分の希望する事業、あるいは仕事に配属されないことや、就職活動のときに感じたイメージと実際の職場に生じるギャップによって、不満や不安が生まれ、心身に影響を与える”ということが、一定数あると思います。

 そして、上司からかけられる言葉の違和感が、その不安に拍車をかけているのかもしれません

つい言っていませんか? 働く意欲をなくすNGワード3選

 桜井さんが挙げた、管理職がつい口にしてしまうNGワードは、次の3つ。

①「やる気が足りないのではないか」

「一昔前の世代からすると、精神的な部分は、仕事では非常に大事だとされてきました。いまもなお“やる気”は、重要な要素ではありますが、若手世代からすれば“やる気の出ない理由”がもちろんあるわけで、“やる気が出るように仕組みを整えるのも、会社や上司の役割なのでは”と考えています。

 昔と違って、いろんな価値観や考え方があることを大事にしている若手世代にとっては、“やる気が足りない”という言葉だけでは、なかなか心に響きません」

②「いまと違って、オレたちの時代は……」

「昔の時代といまが違うことは、若手世代ほど感じています。だから、この言葉で考え方を改めさせることは難しい。むしろ部下は、この言葉で心理的距離を感じてしまうかもしれません。

 上司として若手をマネジメントするのであれば、まずは若手のことを理解すべきだと思います。それをやらないのは、“上司として、やるべき仕事をやっていない”と、思われても仕方がないかもしれません」

③「まずは言われたことをやりなさい」

「“CAN(できること)”が増えてこないと、“WILL(やりたい)”が育たないので、まずはやるべきことをやって力をつけるというのは、正しい考えです。

 一方、いまの若い世代は、意義・意味をすごく大事にしています。仕事の意味、やることの意義を知りたいことと、それが自分たちの価値観と合っているかどうかを、若者は察する力に非常に長けています。

 20代は“人は自分らしく生きるべき”や“社会貢献することがとても大事”という志向性が強い世代でもあるので、仕事の背景を意識して説明するようにしましょう。納得できると、その後は細かく指示を出さなくても自律的に頑張るのも特徴のひとつです。

 そこをすっ飛ばして、“まずは言われたことだから、文句を言わずにやれ”というのは、モチベーションを上げることにはつながりません」