結成2か月後、NSC卒業ライブで漫才を初披露
萌々:あのとき、偶然トイレにおったけど、大国麗さんがどんな人か、いくつ年が離れていて出身はどこかとか、何も知らない状態でしたね。同じタイミングで相方と解散していたのも大きかったです。
大国:トイレにいたのが私でよかったな!
萌々:こっちのセリフや!
大国:運気、強いな!
──(笑)。爛々として初めて漫才をしたのは?
大国:人前で漫才をしたのは、同期が集まる最後の大きなライブが初でした。
萌々:結成したのがその2か月前だったんで、漫才のネタは2本だけしかなかったんです。でも周りが「爛々すごい」「優勝ちゃうん!?」と絶賛してくれて。ところが3本目、コントをすると反応がよくなくて。
大国:その瞬間、爛々は漫才最高、コントチョメだとわかりました。結果としては準首席になって卒業、1年目の9月に『よしもと漫才劇場』(お笑い界の未来を担う若手芸人のための劇場)のチャレンジバトルで勝って、所属が決まりました。
──チャレンジバトル、何年たっても受からずに諦める人も非常に多い中、1年目で所属になったのはすごいですね。
萌々:正直、優秀でした。でも挫折もありましたよ。お客さんの多くは女性で、当時は今ほど女芸人に対する支持がなくて、ウケていてもバトルライブでお客さんからの票が全然入らない状況が3、4年ぐらい続きました。
大国:しんどかったです。でもね、もっとしんどい人もおるから、早く所属できたからこその苦労だったと思います。
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挫折を経て劇場で漫才をするようになり、賞レースにも挑み続ける爛々。インタビュー第2弾では、そんなふたりの漫才師としての魅力や展望を深掘りします。
(取材・文/若林理央)
【INFORMATION】
爛々ライブ【MOOD】
日時:2023年5月25日(木) 開場20:30/開演20:45
場所:道頓堀ZAZA POCKET'S
ゲスト:もも
【PROFILE】
爛々 ◎大国麗と萌々によるお笑いコンビで、しゃべくり漫才を得意とする。NSC大阪校39期を次席で卒業。『吉本に生き、吉本で死ぬ女』というキャッチコピーを持つほか、萌々が漫才のはじめにする挨拶「ハー!」や、大国がツッコミ時などに発する「チョメ!」など、定番のフレーズがある。『女芸人No.1決定戦 THE W』2022では初の決勝進出を果たす。主によしもと漫才劇場にて活動中。
◎萌々さんTwitter→@kutufumuna / Instagram→ranran__momo
◎YouTube『茶の間で爛々』→https://www.youtube.com/channel/UCvuFfPGrwh9k3OpxspPylTQ