「最初は遊び感覚でコンビを組んだ」ふたりが今や、全国にファンを持つ存在に

──おふたりがコンビを結成したきっかけは?

竹内NSCの在学中です。最初は他の人とコンビを組んで解散して……を繰り返していて、同期のますみとはしゃべったり飲んだりするけど、コンビを組む話はしたことがなかったですね。ますみが前のコンビを解散後、一度ピンネタをやってたときに「この人、ボケもできるんや」と思ったのが始まりです。

ますみ最初は遊び感覚でしたね。また解散するなら、それもそれで仕方ないと思っていたけど、このふたりでここまで来ました。

ネタ作り担当の竹内さんは、単独ライブに向けてネタの台本を作るスピードがだんだん上がってきたという 撮影/門川裕子

──今や人気お笑いコンビとして活躍するようになり、ご両親の反応は変わりましたか?

竹内実家のある京都から配信でネタなどを見て、応援してくれてるみたいです。

ますみうちのお母さんはスーパー銭湯に行っても服を買いに行っても「うちの娘、芸人で」「それはそうと娘が芸人やっててね」と、知らない人にしゃべるくらい喜んでくれてますね。私たちのライブに来るときも、天才ピアニストのバッジを鞄につけたり、キーホルダーを携帯に3つくらいつけたりしてます。

──それはもうファンですね! 単独ライブのお客さんにはどのような方がいますか?

竹内30代以上の方が多いです。多忙なはずなのに「単独ライブのために仕事を頑張ってきました」と毎月、東京から関西に来てくださる方もいて、すごくありがたいです。

ますみ10代・20代のお客さんが中心のよしもと漫才劇場のファンとは違う方が、単独ライブに来てくださっている印象です。20歳前後ならまだ学生さんもいらっしゃるし、自由に動ける方が多いだろうけど、それより上の世代の方まで来てくださるのは本当にすごいことです……私たちのお客さんは、年齢にかかわらずアクティブな方が多い気がします

お客さんを笑わせ続ける“劇場の看板”になりたい。年に1度の全国ツアーも

──東京進出は考えていますか?

竹内関西で出られる賞レースがあるので、まずはそれに全力投球したいです。

ますみ今は大阪にいてこそチャレンジできる仕事を頑張ります。

──長期的な目標は?

竹内短期的な目標は賞レース優勝で、長期的な目標は、やっぱり舞台で自分たちが作ったものを見てもらうのが好きなので、それを続けることです。「生で見たい」と思ってお客さんが劇場に来てくれるような芸人でいたい。劇場の看板を目指したいですね。

ますみ:ただ知名度はね、やっぱりテレビとかに出ないと。

竹内:それもあるし、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)を見て育ったので、映像でしかできない笑いにも憧れていますね。賞レースをやり切ったあとは、そういうネタも作ってみたいです。

ますみ:目標はほとんど竹内さんと一緒です。あと今は、よしもと漫才劇場で単独ライブをするのがメインなんですけど、年に1回は全国ツアーをして、泊まりでおいしいものを食べたいです

竹内漫才やコントをしながらその土地を楽しむって、めっちゃいい生活! それも目指したいです。

有名になってもストイックに笑いのクオリティを高め続ける天才ピアニストはレベルアップを重ね、今や東京から足を運ぶファンも。今後の彼女たちから目が離せない! 撮影/門川裕子

(取材・文/若林理央)


【INFORMATION】

天才ピアニストなんばグランド花月初単独ライブ「華やぎ御前」

2023.5.28.Sun@なんばグランド花月
開演19:30 配信2000円
※販売は5/30 12:00まで、見逃し視聴は5/30 19:30まで

公演詳細やチケット情報→https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6698

【PROFILE】
天才ピアニスト ◎竹内知咲とますみによる女性お笑いコンビ。2016年にコンビを結成し、漫才のほかコントやモノマネも得意とする。2022年、『NHK上方漫才コンテスト』で優勝、デビュー6年にして賞レースで初タイトルを獲得した。同年、『女芸人No.1決定戦 THE W』でも優勝を果たし、その名を全国にとどろかせた。2023年には第8回『上方漫才協会大賞』を受賞し、今なお快進撃を続けている。

◎竹内知咲さんTwitter→@tensai_pianist 
◎ますみさんTwitter→@smzmsm
◎公式YouTubeチャンネル『メゾン・ド・ラブ』→https://www.youtube.com/channel/UCS9TpP7vSsk3ka0muNgl05w