長いキャリアの中で数々の賞を受賞し、多彩な演技力に定評のある俳優・松山ケンイチさん。インタビュー前編では、出演している映画『大名倒産』について語っていただきました。後編では、最近ハマっているアニメや農作物を育てる面白さと難しさ、日本の伝統技術の存続についてなど、いろいろなお話を伺いました!
今回は現場に遊びに行くような感覚
――今回の映画『大名倒産』で共演した神木(隆之介)さんとは、これまでも映画『ノイズ』での共演経験がありますが、当時の印象と何か変わったと感じるところはありましたか?
印象は昔とあまり変わらないですね。コミュニケーション能力が高いので、神木くんと話していると安心するんですよ。年齢が上とか下とか、女性や男性ということではなく、ちゃんと「人」を見てくれているような感じがします。
僕が今回の現場に入る前に、神木くんに「どんな感じで撮影しているの?」と聞いたら「時代劇っぽくやってないです」というようなことは話しました。今回、僕の出番はそんなに多くなかったので、遊びに来たような感じで楽しくやっていました。
――では、特にお二人で相談することもなく?
それもなかったです。神木くんは主演なので、緊張とか気負い、気遣いは絶対に感じていたと思うんですけど、そういうものも表に出さないですし、普段の神木くんのままでいるような雰囲気があったので、僕が心配することはまったくなかったです。
僕は神木くんとよくアニメの話をするんです。「なんか面白い作品あった?」って聞くと必ずおススメを教えてくれるんですよ。