Spitify人気第2位「ピローケースにさようなら」は海外で大人気! 本人の感想は

 さて、ここからはSpotifyの人気曲を分析していこう。とはいえスペースの都合もあるので、今回は、本人も思わず“こんなに上位なんて驚きなんだけど!!”と口にした1曲だけ、先行して取り上げてみたい。

 白井貴子のSpotify人気曲第2位は、'81年のデビュー・アルバム収録で後にシングルとしてリカットされた「ピローケースにさようなら」。当時は、シングルもアルバムも週間TOP100に入っていなかった楽曲だが、白井貴子の初期代表曲「SOMEDAY」(事務所の先輩であり、ツアーのバックコーラスにも参加した佐野元春のカバー)の3倍近くも再生されているのだ

 実際、人気を調べてみたら、「Chance!」や「SOMEDAY」といったこれまでの代表曲の海外比率は約1割なのに対し、この「ピローケースにさようなら」は真逆で、約9割が海外のリスナー。国別のTOP5を見ると、アメリカ、インドネシア、フィリピン、日本、タイの順で、日本のリスナー数は第4位。また、この曲から波及したのか、白井貴子全体のリスナー(月間約1.5万~2万人)のうち約6割が海外勢となっているのだ。特に、シティポップ・ブームが訪れてからは、「ピローケースにさようなら」が常時1位に。確かにこの曲は、穏やかなポップス調でキラキラとした日差しを感じさせる陽気なアレンジ、そしてブームの中心にいる竹内まりやとも共通するクリーミーな歌声で、海外のリスナーが掘り当てても不思議ではない。

 これまでのベスト盤にもあまり選ばれていない楽曲がこれほど人気であることを、本人はどう感じているのだろうか。

「この曲は近年、本格的に演奏したことがなくて、アコースティックで何度かやったことがある程度でした。でも改めて聴いてみると、この軽やかさが今の人々に支持されているのはわかる気がしますね。もしも海外で歌うチャンスがあれば、歌ってみたいです!​」

このランキングが選曲に反映されたライブ、ぜひ観たい! 撮影/山田智絵

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私は天からもらうような感覚で曲を作ることが多いんですよ」と語る白井。こうしたスタンスもまた、自然と共生しているからこそ成し得る技なのだろう(そういえば、冒頭に登場する同日が誕生日のユーミンも、“宇宙からのメッセージ”といったことをよく語っている気がする)。最終回となる次回は、Spotifyでの人気曲全体、そして人生を楽しむコツなどを語ってもらおう。

白井貴子のSpotifyアーティストページも要チェック! ※記事中の写真をクリックするとこの写真と同じページにジャンプします

(取材・文/人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)


【PROFILE】
白井貴子(しらい・たかこ) ◎1959年、神奈川県生まれ。シンガーソングライター。フェリス女学院短期大学音楽科卒。卒業時期よりアマチュアバンド活動を開始し、1980年、ソニーSDオーディションにて、初の女性アーティストとして合格し翌年デビュー。'84年、『Chance!』のヒットを機に“ロックの女王”と呼ばれ、日本の女性ポップロックの先駆者的存在となる。'88年、ロンドンに移住。帰国後、音楽活動を再開し、作詞・作曲活動やアルバム制作、ライブ活動などを行う。また、環境保全にまつわる活動にも積極的に取り組み、神奈川県環境大使も務めている。'23年5月には、母の介護生活についてつづった初の著書『ありがとう Mama』(カラーフィールド出版刊)を発売。同時に「Mama」の楽曲&MV配信。

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『Flower Power Initiative』アナログ盤復刻、今秋に再発売予定!

→詳細は'23年7月20ごろから、公式HPにて

◎白井貴子 公式HP→
https://takako-shirai.jp/

◎白井貴子 Facebook→https://www.facebook.com/rod.takako.shirai/?locale=ja_JP